介護の仕事の覚え方

・利用者様に楽しんでいただくため
・身体機能を維持させるため
・脳を活性化させるため
・コミュニケーションを図り、趣味をもっていただくため

これらのことが、介護においてレクリエーションを行う意味です。
レクリエーションは今とても注目されており、介護のレクリエーションに関する資格も取得出来るようになっています。

レクリエーションのメリット

ではもう少し細かく見ていきましょう。

■利用者様に楽しんでいただくため
なんといってもまず1つ目の意味は、利用者様に楽しんでいただくためです。
デイサービスにしても介護施設にしても、利用者様・入居者様は、ただ単に寝て起きてご飯を食べてお風呂に入って・・・という生活だけでは日常に刺激がありません。
自分に当てはめると分かると思うのですが、今日の日程が何もなく、趣味も思うように出来ない中で、楽しみもない・・・そんな生活を続けていきたいと思うでしょうか?

生きる意味や楽しみを失ってしまうと、認知症や廃用症候群などに繋がる可能性もあります。
利用者様にも日々刺激を受けていただき、楽しんで生活していただくためにレクリエーションは欠かせないものなのです。

■身体機能を維持させるため
レクリエーションによって、身体機能を維持させるという意味もあります。
入居者様は、畑仕事やグランドゴルフなど、今まで毎日行ってきたことが出来ない状態にあり、体を動かす機会が減っていきます。
そうなると、自然と運動量の減少に伴って、筋力低下、身体機能の低下などが重なり、介護度の進行に繋がります。

麻痺がある方に対しても、可能な限り楽しめるような工夫を行うことで、リハビリの要素も兼ねることが出来ます。
適度に体を動かしていただく時間を作るためにも、レクリエーションが必要なのです。

■脳を活性化させるため
レクリエーションの中には、手や頭を使うものもたくさんあります。
毎日適度に手や頭を動かすことによって、認知症予防、脳の活性化などの効果も期待することが出来ます。

■コミュニケーションを図り、趣味をもっていただくため
レクリエーションを行う意味の一つとして、コミュニケーションを図るというものもあります。
最近では、幼稚園や保育園のこども達が介護施設を訪問し、手作りのプレゼントや絵を利用者様に手渡して交流するという機会ももたれています。
また、犬や猫など、動物たちとの触れ合いがあることでも、心が癒されたり、笑顔が見られることが多くあります。

介護職員以外の誰かと触れ合ったり、会話をしたりすることによって、それが趣味に繋がったりコミュニケーションが活発化したり、利用者様自身のQOL(生活の質)が向上します。

レクリエーションで期待出来る効果は?

・リラックス効果
・やる気、意欲の向上
・生きる意味の発見
・QOL(生活の質)の向上
・コミュニケーションの維持
・趣味の発見
・身体機能の維持と向上
・リハビリ効果
・認知症予防
・脳の活性化
・日々のストレス解消

など、レクリエーションでは様々な効果を期待することが出来ます。
レクリエーションはただの遊びではなく、利用者様の体と心に直結するとても大切なものなのです。

前回までのトピックス

特養と有料老人ホームの違い
介護の仕事の覚え方
介護で行われる傾聴の効果