介護に携わりたいという方や、すでに介護の現場で働いているという方であれば、「介護予防」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
介護予防とは、高齢者が要介護状態になってしまうことを予防、それ以上の悪化を予防、改善していくというものです。

要介護認定では要支援・要介護の方に分かれますが、介護予防は要支援1・2の方に対してのものと、介護が必要になりそうな方に対してのものの2種類があります。
この介護予防の部分に重きを置いた資格として、「介護予防運動指導員」という資格があります。

介護予防運動指導員とは、高齢者のための筋力トレーニングや介護予防プログラムの作成、運動指導などをおこなうことで、高齢者の自立した生活を支えていく資格です。
この資格は、地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所が認定している資格で、指定された研修を受講することによって資格を取得することができます。

資格を取得するためには、介護関連の資格または、医療関連の国家資格を有していることが条件となります。
(ヘルパー2級・介護職員初任者研修を取得しており2年以上の実務経験がある、ケアマネジャー、医師、社会福祉士、介護福祉士などの国家資格を有しているなど)
3年ごとに更新が必要となる資格であるため、取得したらずっと使えるというわけではない点も特徴です。

介護予防運動指導員の仕事内容は?

介護予防運動指導員の仕事内容としては、以下のようなものがあります。

1.ひとりひとりにあった介護予防プログラムを立てる
2.運動や筋力アップのトレーニング指導を行う
3.福祉や医療関連の多職種との連携をはかる
4.介護予防プログラムの効果を測定する
5.介護や看護が必要となるリスクを判定する

少しでも長く、自立した状態で生活していただくためにも、介護予防は欠かせません。
介護予防の知識は広く求められており、高齢者の方が住み慣れた地域で生活していくことができるようにするためにも注目されているものです。
高齢者の生活を支えていく、介護を予防するために働きかけることができる資格です。

介護予防運動指導員に適している人材とは

では、介護予防運動指導員に適している人材は、どのような人材なのでしょうか。

・要介護状態になってほしくないと思う気持ちが強い
・要支援の状態から悪化してほしくないと思う気持ちが強い
・少しでも改善のお手伝いがしたいと思う気持ちが強い
・自分の知識を高めながら、高齢者の方々と接していきたい
・少しでも多くの高齢者の方々に、介護予防を知ってほしい
・普段の介護の中に、介護予防の知識や技術を取り入れてみたい
・責任感が強い
・高齢者の方々が好き

など、このような方であれば、介護予防運動指導員として適していると言えます。
要介護状態になることを予防するお手伝いがしたい、高齢者の方々にいつまでも自分らしい生活をしてほしいという気持ちが強い方は、心のこもった仕事ができることでしょう。

介護予防運動指導は「介護予防」に特化した資格だよ。

介護予防プログラムやトレーニング指導な土を行うため、資格取得には介護関連資格または医療国家資格が必要なんだ。