基本的にはリハビリを行い、自宅復帰や自立支援を目的としている介護施設のため、3ヶ月ごとに継続もしくは退去の審査が行われます。
医療的なケアを必要としている方々を受け入れている施設もあり、床ずれ・痰吸引などが必要な方も多く入居されています。
リハビリの専門職も配置されており、それらの専門職と介護士との連携も必要になる施設です。



介護老人保健施設(通称:老健)の特徴としては、以下のような点が挙げられます。
・病院と自宅の丁度中間あたりの位置付けとなる介護施設
・タイプが4種類(従来型個室、多床室、ユニット型個室、ユニット型準個室)ある
・医師や看護師がサポートしてくれるため医療ケアが充実している
・医師の管理下にてリハビリを行い、自宅生活への復帰を目指す
・3ヶ月ごとに、退去か継続かの審査がある
・理学療法士がリハビリをサポートする
・リハビリの専門職(PT、OT、ST)との連携が必要になる

介護老人保健施設(老健)での業務内容は?

介護老人保健施設での業務内容としては、他の介護施設同様、以下のようなものがあります。
・食事介助
・排泄介助
・入浴介助
・移動介助
・移乗介助
・外出介助
・口腔ケア
・清潔保持
・レクリエーションの企画や実施

また介護老人保健施設は、入居者様の回復や復帰を目的とした施設であるため、以下のようなものも業務内容となります。
・通院同行
・緊急対応
・リハビリ補助
PT、OT、STなどリハビリの専門職との連携をとりつつ、サポートしていくことも大切なお仕事の1つです。

介護老人保健施設(老健)の利用者様・入居者様

介護老人保健施設の入居者様は、65歳以上、要介護度1以上、リハビリが必要、入院治療の必要がない、病状が安定しているなどの条件を満たした方が入居されています。
3ヶ月に1回、退去もしくは継続の審査が行われるため、入居者様の入れ替わりは他の施設に比べて早めです。

入居者様の在宅復帰率が高い介護老人保健施設は、リハビリの効果が高いとして信頼が高まります。
そのため、看取りケアは積極的に行われておらず、介護老人保健施設の今後の課題とされています。

前回までのトピックス

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