ここで、全回の冒頭でもお伝えした、「転職相談をしにいらした方の10人に6人前後は転職する必要のない方達でした。」という所に戻りたいと思いますが、カウンセリングや転職相談で悩みや不満、将来への展望をお聞きしていると、大概の方は成長段階にいる方が非常に多いいことに気づきます。

というのは、大体の方が「人間関係で悩んでいる、施設のハード面が古いので仕事がやりづらい、上司からきつい対応をされている、自分だけ仕事を多く任されている、待遇が割に合わない、職員が少なすぎる、仕事が思ったよりもきつい、法人の考え方と自分の考え方が合わない、離職率が高い」などが大半を占めます。

どの理由も決して悪いわけではありませんが、正直なところほとんどの法人さんは上記のうち幾つかは該当しているはずです。
つまり転職したからと言って問題が全て解決できるなんてことは殆どないのが現状です。
もし仮に、上記の問題を解決したり代替案のようなアイデアを考えて問題を軽減したりできれば、転職しなくてもそこには大きな成長が伴ってきますし、時間はかかりますが自分に対しての評価(待遇面も)も少しずつ上がっていく可能性は高くなります。

長期間働くということ

この時間がかかるという所が実は重要だったりします。
転職回数が多くなると、物理的にも時間をかけることが出来なくなっていきます。
今の時代ですと、時間がかかる=効率が悪い と見られがちです。

しかしながら、長年一つの職場で地道に汗水たらして企業の成長、自分の成長も遂げながら、お客様(ここでは利用者様ですが)の問題を解決したり、喜んでもらうことを通して、社会人として社会に貢献してきた方達の信用は当然の如く高くなります。
私たちのように人対人のサービスを提供している業界では、地道に物事を継続しているようにも見えるようなことが、転職時にとても評価されることが多々あるのです。

前回までのトピックス

介護職の転職に関して 第2弾 その1
介護職の転職に関して 第1弾 その3
介護職の転職に関して 第1弾 その2