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理学療法士の仕事内容と地域社会おける役割

理学療法士とは病気や事故による原因で、低下した身体機能の回復を手伝う仕事です。
よく「リハビリ」という言葉を聞く事があると思いますが、その「リハビリ」に深く関わるのが「理学療法士」です。今回は、その役割を見ていきましょう。

理学療法士を目指すなら

理学療法士は「国家資格」です。業務上で自由に理学療法士と名乗ってはいけません。そのため、始めに資格を取ることを考えなければなりません。理学療法士の勤務先は主に、病院やクリニック、介護保険関連施設などが働く場所となり、日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指していきます。

理学療法士がする仕事内容は、下記の通りになります。

〇関節可動域
〇筋力強化
〇麻痺回復
〇痛みの軽減

など、運動機能に直接働きかける治療法を行います。

理学療法士からのアプローチ

基本動作の改善のために、関節のどの箇所の筋肉が弱いのか、身体の仕組みの中でどのような問題があるのかを見極めながら、理学療法士は治療を行っていきます。その他にも、いろいろな症状の患者さんに合わせた様々な方向性から改善のためのアプローチをします。

健康を維持していくために、その人に合った身体運動を提案しアドバイスしたり、障害がある在宅生活においては、病院を退院後、在宅生活を始めるとなると、その環境の違いや介護方法などで戸惑うことが多くあるでしょう。理学療法士は、基本的な身体の動きの問題を解決することで、自立した生活を支援していく専門家でもあります。

理学療法士の需要が高まってきている??

現在、日本が抱えている課題は社会全体として「高齢化」が進んでいることが挙げられます。そのため、高齢になると病気などでリハビリが必要な人が増える傾向にあります。従来は、病気や事故によって怪我をした方が対象として多かったですが、今後は、リハビリの対象となる高齢者も増えることから、理学療法士の需要が増える事が考えられます。

地域貢献活動も関わっている!

高齢者や障害者、また介護者にとって住宅環境や生活環境、自動車での移動手段など、多くの情報を交換することは大事です。「理学療法士」は、そのような情報や緊急時のシステムなどの便利さを考え情報を提供しており、医療現場だけではなく、他の産業とも強く結びついているのです。

まとめ

病院のリハビリテーションの他でも、自宅でのリハビリを利用する人も増えてきました。身体機能が低下した高齢者や身体に障害や不自由を抱えた人などに対して、リハビリの場はとても重要です。そのため、理学療法士の活躍の場はさらに増えることでしょう。

理学療法士としての活躍の場をお探しの際には、ふくしごとジャーナルまでお気軽にお問い合わせください。

言語聴覚士の実習のメリット

これから言語聴覚士を目指している学生さんにとって、養成校や大学で学ぶなかで「医療機関・教育機関・福祉施設」などでおこなう実習は、とても気になるところですよね。
今回は、言語聴覚士の臨床実習について考察してみましょう。

言語聴覚士とは?

言語聴覚士はリハビリ職の中では、誕生してまだ20年という新しい国家資格となります。幼児や小児については生れつき言語に障害を持った子供を対象に、高齢者では食事に関して摂食機能や嚥下機能障害など、また事故や病気・脳血管障害で言語機能に問題を抱えた人に対して、機能維持や改善を目的としたリハビリを専門におこないます。     

臨床実習の目的

言語聴覚士が臨床実習をおこなう目的は、より専門的な知識や技術を「医療機関・教育機関・福祉施設」において習得するために、養成校での教科書では学べないことを実際のカリキュラムを通して、臨床実習をおこなうことを目的とします。

実習の流れ

【臨床実習Ⅰ】 
最初におこなわれる臨床実習では、実際の現場で実際の臨床症例に触れ、言語聴覚士やその他の関連職種の仕事の様子を見学して、言語聴覚士としての基本的な姿勢や心構えなどを学びます。

【臨床実習Ⅱ】 
臨床実習Ⅱは評価実習となります。実際のリハビリ対象者に対して、言語聴覚療法評価や検査、検査結果の分析をおこない対象者に対して指導・リハビリのプログラムの立案を作成します。

【臨床実習Ⅲ】 
臨床実習Ⅲは総合実習となります。リハビリ対象者に対して、評価・検査・結果分析・リハビリプランの立案・実施・症例を通してのレポート作成をおこないます。また、言語聴覚士としての基本的姿勢や役割をよく理解して、他職種との連携しながら実践的な能力を身に付けていきます。

臨床実習のメリット

・臨床実習は大学や養成校では学べない実践的なことを、実際の患者さんと向き合うことで知識や技術をより理解することができます。

・患者さんとコミュニケーションをとることで、さまざまな障害を理解でき評価・実践する力がついてきます。

・実習先の医療機関や福祉施設の雰囲気や職員との情報交換を通して、大学や養成校を卒業した後の就活につながります。

・臨床実習をすることにより、言語聴覚士としての専門性・意識の向上などのモチベーションにつながります。

まとめ

言語聴覚士の臨床実習は、医療機関や福祉施設・教育機関などでおこないますが、大学や養成校を卒業して就職した際、学校だけでは学べない、さまざまな経験をする機会でもあります。臨床実習を通して得た知識と技術を就職先で活かせるようにすることが、実習の目的であり、また将来どのような言語聴覚士の分野を目指していくのかを考えていくための重要な臨床実習となることでしょう。

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言語聴覚士になるために~臨床実習の前に用意することとは?~

一般的に病院や施設を訪問し実践的な技術を身に着ける、「言語聴覚士」を志す上で不可欠となるのが臨床実習です。実習に対しての目標や事前に用意することなどを調べていきたいと思います。

臨床実習の心構え

言語聴覚士の臨床実習への共通認識として、目的を把握することで事前の心構えとなり、重要になっています。医療や福祉施設での言語聴覚士が、実際に活躍をすることで専門家としての知識や技術を学修することが、臨床実習の目的になるわけです。技術を身につけていく実践的かつ、貴重な時間になるわけです。

臨床実習で学ぶ

患者さんの病歴や障がい歴を調べて記入、観察内容を適切な表現で記録することや、検査結果の解釈、患者さんの評価を報告であったり、評価に基づいた治療方法を考える、患者さんにあった訓練を適切に実施するなどを学んでいきます。

予習は忘れずに事前におこなう

実習中に、今まで座学だけでは体験したことがない実践的な内容などを、臨床実習では学修することができます。そのため、想定外の出来事に柔軟な対応をして、冷静に指導者に質問をする必要があります。事前の予習が大事で学修してきたことは、基礎知識となりかならず役に立ちます。予習などをして臨床実習に関わっていくことが、望ましいのです。

臨床実習内容3種類とは?

基本の臨床実習には3種類あり、「見学」・「評価」・「総合」の3項目になります。

「見学実習」

言語聴覚士と関連職種の職務の様子などを、実際の病院や福祉施設などで見学します。基本的な姿勢を、現場の雰囲気を実際に体験し身につける事が目的となっています。

「評価実習」

言語聴覚療法評価や検査、検査結果分析などを実際の患者さんに対して実施し、訓練計画の作成を行います。

「総合実習」

患者に対しての接し方や基本姿勢、言語聴覚療法評価と検査、結果分析、訓練計画の構想と実施、ケースレポート作成などの総合的な実習になります。また、言語聴覚士としての実践的な技術を、関連する職種との連携を経験することにより身に着けます。

まとめ

臨床実習は言語聴覚士になるためには不可欠となり、座学だけでは学修できない実践的な技術を将来に役立てられるよう身に着けましょう。

言語聴覚士としての技術を活かせる場をお探しの際には、お気軽にふくしごとジャーナルまでお問い合わせください。

理学療法士の臨床実習で重要な評価

理学療法士になるためには、理学療法に関する知識や技術を学ぶことが必要です。今回は、大学や養成校でさまざまな知識や実技を学んだ教科を活かしておこなう評価実習について考察していきましょう。

臨床実習の内容について

大学や3年制の養成校ですと、臨床実習は2年次からはじまり、卒業までに18週間と長期に施設や病院での実習となります。下記に4年制大学での実習について紹介しましょう。

・臨床実習1(見学実習)
病院や施設での実習では、現場でスーパバイザ―の指導を受けて理学療法士が必要な基本的な知識や技術を学ぶのが目的です。患者さんに対して、評価するための面接方法・検査・理学療法士がついてリハビリの体験学習を行います。また患者さんをはじめ、看護師や他の他職種とのコミュニケーション方法なども学びながら、医療人としてのマナーやモラルも習得します。

・臨床実習2(評価実習)
理学療法士に限らず、作業療法士や言語療法士などでもリハビリをおこなう、初めの段階が評価となります。臨床実習2では、主に実践的な評価方法を学びます。リハビリをおこなう対象者の障害をみて情報収集をして、課題分析・評価をおこない、それに対する理学療法計画のプラン作成をおこなうことを目的としています。  

・臨床実習3(総合臨床実習)
これまでの臨床実習1,2で習得した知識や技術をもとに、リハビリ対象者の問題を把握し理学療法プログラムの立案から作成、実践をおこなうことでゴールを目指す。また、リハビリをチームとしてのアプローチを実践して、連携した理学療法の問題解決のプロセスを学ぶことが目的です。

臨床実習で大切なこと

・実習先では、決められた規則や時間を守りましょう。
・理学療法士を目指すうえで医療人としての身だしなみが適切であること。
・リハビリ対象者やその他職員に対して、挨拶や言葉遣いに配慮しましょう。
・リハビリ対象者を尊重しプライバシーの配慮に心がけましょう。
・理学療法士としての役割について理解することを心がけて実習に臨みましょう。
・リハビリ対象者との信頼関係を築くことを心がけ接しましょう。
・理学療法士としての知識・技術の向上心・探究心を深める心構えが必要です。
・実習レポートの提出は決まった時間や期日を守りましょう。

実習先はどこでおこなうの?

実習場所は、大学や養成校などによって異なりますが、介護施設、主に介護老人保健施設や通所リハビリテーション・病院の急性期・回復期・慢性期病棟など・整形科やクリニックなどで行います。

いろいろな実習先を体験し学び、さまざまな患者さんと触れ合うことで、教科書などで学んだこと以外の臨床事例を経験することになります。学校を卒業して、就職したときにさまざまな実習先で学んだことが、今後の自分の目指す道や就職先を選択する機会となります。

まとめ

理学療法士の評価実習で大切なことは、大学や養成校で学んだ知識や技術を、実際の現場で患者さんに対して正しい評価をしてリハビリを実践することです。臨床実習は1段階から3段階まであり、評価実習は臨床実習2で学びます。臨床実習3では、評価実習を再確認しながらより深く総合的に学びます。理学療法士の臨床実習において対象者を評価することは、理学療法をおこなううえで重要なポイントとなることでしょう。

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理学療法士と法律の関係

臨床の現場では様々な意思決定の場面に遭遇します。意思決定をする時、法律や病院の規則に基づいて行うこともあれば、上司のアドバイスなどに従いながら処理をしていくこともあるでしょう。法律が理学療法士の行為にどれほど関与していくのか、気になるものです。

理学療法士と倫理

法律は遵守すべきことですが、例えば、医師の指示書が患者の状態にそぐわない場合、理学療法士はどのように対処すべきでしょうか。

理学療法士は理学療法士及び作業療法士法2条3のもと医師の指示が前提で作業を行うことになります。

そうなると、指示書に基づいてリハビリテーションを行ったが、効果が上がらず、患者も理学療法に対するやる気をなくしてしまった場合、医師の出した理学療法の指示内容に疑問を感じても、患者へのリスクなどがあきらかでなければ、指示された内容のリハビリテーションを継続することもあるでしょう。

しかし、もし患者に骨折等の危害を生じさせるようなリハビリテーションの指示があった場合、安全性の観点から医師に確認を行うのは問題のない行為です。

理学療法士業務指針の「医師の指示に関する事項」には「理学療法士は、疑義がある点について医師に確認を求めるものとする」とあります。

業務指針とは、国が定めた法律ではないので法的強制力はありませんが、法律上の義務以上の内容が盛り込まれています。

臨床の現場において、リハを行う患者の健康の回復や維持、症状緩和のために医療は行われ、理学療法士はそのために持てる知識と技術を提供しなければいけません。

医師の指示ではリスクを伴うような対応をしてしまうと、それこそ、使命感のない仕事をすることになります。法律で明記されていない「配慮」をすることが、理学療法士に求められることでしょう。

理学療法士と注意義務

法律上、ある行為をする時には一定の注意を払う義務が要求されます。これを「注意義務」といいます。では、理学療法士は、医療の現場ではどれくらいの注意義務が求められているかというと、「診療の補助」として位置づけられはしますが、業務の範囲内において、理学療法士も医師と同じように最高レベルの注意義務を負うと考えておいた方が良いでしょう。

仮に裁判になった場合「気を付けてはいたのですが」というようなレベルの注意ですと、過失(注意義務違反)が認められる可能性もあります。

また、運動療法(可動域訓練)は、開始時期や実施方法などが注意義務の焦点になるかもしれません。運動療法は経験によるもの中心ではなく、ガイドラインといった標準治療を中心にプログラムを構築する方が良いでしょう。

もちろん、ガイドライン通りに治療できない人もいると思われますが、そういったガイドラインから逸脱した治療を行う場合は、なぜその治療を選択したのかを合理的・客観的に説明できることが重要になります。

まとめ

法律は、最小限の倫理を規定したもので、その枠では解決できない対応が求められた時には、現場の適切な判断に委ねられます。法令が定めていないところは気にしなくても良いということではなく、法令の求める以上の配慮を行うよう心掛けたいものです。

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まだまだ少ない言語聴覚士 ~介護の分野で高まる需要~

言語聴覚士の名称は知っていても、どのような資格でどんな職種なのかご存知ない方も多いことでしょう。今回は、まだまだ資格保有者の少ない言語聴覚士が、介護現場で需要が高まっている理由について解説していきましょう。

■言語聴覚士の現状

言語聴覚士が国家資格になったのは1997年であり、他のリハビリ職である理学療法士や作業療法士と比較するとまだ新しい資格です。また、言語聴覚士の資格保有者数も2018年現在で約31,000人であり、作業療法士約70,000人、理学療法士約100,000人と比べて少ないことがお分かりでしょう。

■介護施設での言語聴覚士が行うリハビリの内容

高齢者は加齢に伴って、聴覚障害である構音障害や老人性難聴、または食べる、飲み込むことができなくなるような障害には、摂食障害・咀嚼障害・嚥下障害などがありますが、言語聴覚士はそのような障害を持った方に対して、維持や改善のためのリハビリを行う役割を担っています。

■介護施設で言語聴覚士の需要が増える利用とは?

皆さんもご存知の通り、テレビやその他のメディアなどで話題になっている「2025年問題」ですが、厚生労働省の推計では団塊の世代が75歳の後期高齢者になり、65歳以上の高齢人口が約3,700万人になり、日本の人口比率からすると30%にあたります。それに伴い認知症高齢者も増加し、ますます言語聴覚士の需要が増えることでしょう。

■介護業界はすべての職種で人手不足である

介護の分野では、介護士や看護師の不足が懸念されていますが、リハビリ職の分野でも大幅な人手不足が予想され、言語聴覚士もまた人手不足になることが予測されます。

現在でも医療・介護の分野で人手不足ですが、特に介護施設での言語聴覚士の求人が増えています。今後、高齢者が増えることでその需要は増えることでしょう。

■母の失語症とリハビリに立ち会って思ったこと

約20年前に、私の母は脳梗塞により「失語症と片麻痺の障害」になりました。入院していたのは、総合病院であったのですが、当時は言語聴覚士が国家資格制度になって間もない頃で、その病院には、男性の言語聴覚が配置されていました。しばらくして病状が安定するとリハビリがはじまり、私も何度か立ち会う機会がありました。

最初は発語ができない母でしたが、約半年間のリハビリで「たどたどしい」発語で会話ができるまでに回復しました。

その当時、私は介護福祉士として介護施設で働いていました。私が勤めている施設にも同じ失語症の利用者が数名いたのですが、施設には理学療法士のみ配置されていて、失語症のリハビリはありませんでした。

母の失語症が改善したのを目の当たりにして、「私の勤めている施設にも言語聴覚士がいたら、失語症が改善できるのでは?」と、強く感じました。

しかし、当時はまだ言語聴覚士は少ないうえに、医療機関に就職する人が多く、介護施設に就職する人は少ない現状でした。また、言語聴覚士の知名度も低く、その役割や重要性も確立されていない時期でしたから、仕方のないことだと思います。

今考えると、言語聴覚士が少ない時期にその病院に入院できたことは、何も話すことができない状態から会話ができるまで回復した母はとても運が良かったと思います。

■まとめ

言語聴覚士はまだまだ資格保有者が少なく、人手不足であることが現状です。高齢化社会の現在の日本、特に介護業界からニーズが高まっています。
今後、介護施設での高齢者介護において、言語聴覚士が行うリハビリが重要な役割を担うことでしょう。

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言語聴覚士が評価用紙を使ったリハビリの重要性

言語聴覚士は、聴覚障害や言語障害、児童の言葉の発達障害などの分野で活躍されています。今回は、言語聴覚士が行う失語症の評価用紙について考察していきましょう。

■言語聴覚士 ~リハビリの対象~

・聴覚障害、言語障害などの失語症
・記憶や注意力の欠如、認知機能障害の高次機能障害
・舌の動きが悪くなる障害で、言葉や話がうまくできないなどの音声障害
・高齢者に多くみられる食べ物がうまく食べられなくなったり、飲み込むことが困難になる摂食障害や嚥下障害
・小児分野における、言葉がうまく話せない発達障害などを対象に行うコミュニケーションなどのリハビリ

■失語症の原因

「聞く」「話す」「読む」「書く」といった、人が日常何気なく行っていることが、病気やケガ・事故または、脳血管疾患で脳に損傷をおって障害になった場合、失語症の障害になります。

■失語症には3種類ある

◎運動性失語(ブローカ失語)
【特徴1】:言語は非流暢・復唱障害・音読障害・書字障害
【特徴2】:言葉の理解などの状態は比較的保たれていることが多い。たまに、書く能力の喪失がみられ、音読などの発語の障害がみられる。
言語に関わる左半球の前頭頭頂部や前頭皮質(ブローカ野)の障害によっておこる。

◎感覚性失語(ウェルニッケ)
・特徴1:言語は流暢・錯誤・言語理解障害・復唱障害・呼称障害・音読障害・読み障害・書字障害
・特徴2:物の名称や言葉・単語が理解できない、または聞いたり見たり、触ったものを認識できなくなる。また、単語を読む能力や理解力の損失がみられる。

◎全失語
・特徴1:話す・聞く・書くこと・理解すること・読んで理解することなどが、極めて困難な状態であり重度の障害である。
・特徴2:言語に関わる左半球の上側頭回後部(ウェルニッケ野)の障害によっておこる。

■言語聴覚士が行う評価用紙を使った重要性

失語症の場合、言語聴覚士が最初に行うのは、最初の面談でその人の障害の程度を評価表を用いることで、今後のリハビリの指標としてプランを立て、それに沿って運動性失語・感覚失語・全失語に合ったリハビリを実践していくことが大切です。

■言語聴覚士のリハビリで母が言葉を取り戻した経験談

母が脳梗塞で倒れて失語症になった際に、言語聴覚士によるリハビリに立ち会う機会があったので、その経験を書いてみます。

最初のリハビリは面談が主で、私と父、母を含めた3人で面談に参加しました。
お互いの自己紹介からはじまり、評価用紙を用いて障害の状態を確認するため、言語聴覚士が質問をしたのですが、母は失語症のため、言葉がたどたどしく話のほとんど意味不明の返答でした。そのため言語聴覚士の質問には父が代わりに答え、1回目の面談が終了しました。

2回目から本格的なリハビリがはじまりました。まず、ひらがなの50音表を使用して、あいうえお順にひらがなを指して、そのひらがながなにか質問するのですが、答えることができませんでした。

次のリハビリでは、単語表や果物、時計など身近な物が描かれたボードを使用して、行われたのでしたが、うまく答えることができませんでした。

体調をみながら週2~3回のリハビリが続き、徐々にうまく言葉が話せるようになりました。半年後には、たどたどしさは残っているものの、会話ができる状態まで回復しました。

その時私は、言語聴覚士の先生にとても感謝したと同時に、「失語症」がリハビリをすることで、「言葉」を取り戻せたことに驚いたことを今でも鮮明に記憶しています。

■まとめ

言語聴覚士は、失語症などの患者さんを評価用紙を用いて評価して、リハビリの計画プランを決めます。リハビリは短期で回復したり、または長期に及ぶこともあります。焦らずに時間をかけて、患者さんに寄り添いながらリハビリを行うことが、言語聴覚士には求められています。

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言語聴覚士を目指したきっかけ~人に喜ばれる仕事がしたかった~

あなたは、言語聴覚士という職種をご存じでしょか?まだ耳あたらしい名称で、よく知られているメジャーな理学療法士や作業療法士とくらべて、まだ全体の1割しか登録者がいません。そのような状況にあって「どんな仕事なの?」とお考えの方も多いと思います。今回は、その言語聴覚士になった「きっかけ」について推測も含めて紹介していきましょう。

■言語聴覚士の仕事の内容

交通事故でのケガや高次脳機能省、脳卒中などが原因で「話すこと」「読むこと」「聞くこと」「聞いて理解すること」などに障害を持った場合のリハビリを行います。高齢者においては、食べること、嚥下障害(食べ物を飲み込む機能低下)の障害、また、小児の構音障害、吃音、小児失語症などの症状に対してリハビリを行います。小児から高齢者まで幅広い年齢層が対象となります。

■言語聴覚士になったきっかけ

資格取得を目指す方や、実際に仕事についた方々の、言語聴覚士を目指したきっかけを以下にまとめましたのでみていきましょう。

◎人生設計のしやすさ
国家資格なので将来的に資格を活かして長く働くことができることでしょう。医療機関や介護施設では、夜勤がなく、ほとんど日勤での仕事であり自分のライフスタイルに合わせた働き方ができる。また、正規職員の場合、妊娠・出産・出産後の休暇が取れるのも一番の魅力でしょう。

◎収入の安定性
給料が安定していて初任給でみると、平均約23万円と看護師の平均が約24万円と比較しても、決して安くはないと思います。平均給与からみて初年度の年収は、ボーナスを含めると350万円前後と推測されます。

尚、これは、あくまでも平均であり地域によって違いがあり、また、職場によってもいろいろな手当等がついたり、つかなかったりしますので、その金額は違ってきますので参考にするとよいでしょう。

◎人に役にたてる仕事の魅力
自分の家族が病気やケガ・脳卒中などで言語聴覚士や理学療法士などのリハビリを受けて、お世話になったことがきっかけで「人の役に立てる仕事がしたいと思った」と言う方も少なくありません。その経験を通して障害が良くなり感謝した気持ちが忘れられずに興味を持ち言語聴覚士となった。

◎家族が助けられた
家族のリハビリに同行して、麻痺などで動かなかった体の部分が動くようになるのをみて、感動して喜びを感じて「社会貢献できる仕事につきたい」と、考えたから言語聴覚士を目指した。

◎自身が助けられた
自分が幼少期から吃音(どもり)があったが、言語聴覚士のリハビリでうまく話せるようになり、克服した経験を通して言語聴覚士がいつも身近にいたので、やりがいのある職業だと感じた。

■まとめ

いかがでしたか?言語聴覚士を目指したきっかけは、人それぞれ、十人十色ですが、国家資格で長期にわたって仕事ができ、活躍する職場も多い言語聴覚士は、やりがいを持ってできる仕事です。今後も医療機関、特に介護施設やなどでは需要が増えてくることが予想されます。

言語聴覚士の資格を持ち、活躍の場をお探しの方は「ふくしごとジャーナル」までお気軽にご連絡ください。

言語聴覚士が難しさを痛感する失語症リハビリ

言語聴覚士は人がこれまで生まれてから大人になる過程で獲得した、「言葉を話す」「聞いて理解する」「書」「読む」といった本来、日常生活でできていたことが何らかの病気やケガが原因で、それらができなくなる機能障害になった場合、その障害の回復改善に向けてリハビリをおこないます。様々な種類の障害がありますが今回は、失語症の種類とリハビリをおこなう難しさについて解説してみましょう。

■言語聴覚士の仕事の対象者と内容

言語聴覚士の仕事は、の対象者は脳血管障害や病気・ケガなどで「失語症」「言語障害」「高次機能障害」「構音障害」、または先天的な「言語発達障害」などに対して、改善していくためのリハビリをおこないます。また最近多くなった高齢者の「咀嚼・嚥下障害」などのリハビリもおこないます。

■失語症の種類

◎運動性失語
脳の左大脳半球(ブローカ領野)周辺に、損傷を受けることでおきることから「ブローカ失語」と呼ばれています。症状としては、読み書きはできるが、発語が少なくなり言葉もたどたどしい話し方で、言葉の意味は理解できていて良好に保たれているのが特徴です。

◎感覚失語
脳の左大脳上側頭回後部(ウェルニッケ領野)周辺に、損傷を受けることでおきることから「ウェルニッケ失語」と呼ばれています。流暢に話をするが、意味不明の話をすることが多いです。また話を聞いても理解ができず、聴覚的理解が著しく障害されていることが特徴です。

◎伝導失語
言葉の理解や話すことに対しても良好だが「くるま」→「くるめ」など、発音する音韻性錯誤や吃音(どもり)などの症状や、最も多いのは聞いた話に対してオウム返しをする復唱障害が多いのが特徴です。

◎健忘障害
アルツハイマー型認知症に多くみられる症状で発語や聴覚障害は良好だが、会話していて言葉が思い出せない、言葉にできない、または物の名前の理解ができないこともあります。名詞が出てこないため会話では「あれ、これ、そこ」などの、関係のない話題や会話が多いのが特徴です。

◎全失語
脳の左大脳半球が広範囲に損傷を受けることで、人が本来これまで獲得した「話す」「聞く」「読む」「書く」という機能ができなくなる、とても重篤な障害です。

尚、今回は代表的な失語症の種類について上記で説明しましたが、失語症の種類や症状は様々です。

■失語症のリハビリで大切なこと

◎ポイント1:じっくり時間をかけ焦らない
焦らずに時間をかけて、時にはワンクッションをおきながら相手と向き合い、質問はできるだけ「はい」「いいえ」と相手が答えやすいようにすることが大切です。

◎ポイント2:尊厳を重んじる
思考能力は低下していないので、こどもを相手にしたような会話は失礼になります。あくまでも一人の大人として接することが大切です。

◎ポイント2:言語・聴覚以外にも気を配る
言葉だけでなく相手の表情や体の動きなどを、よく観察しながらジェスチャーなども混ぜてコミュニケーションを取ることも大切です。

■まとめ

いかがでしたか?失語症のリハビリは、症状によって言葉の障害・聴覚理解の障害など多岐にわたりますので、とても評価が難しい側面があります。大切なことは、その人の症状に合ったリハビリを、実施する際に時間をかけて少しずつ改善に向けて、その人個人としっかり向き合っていくことが重要でしょう。

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言語聴覚士に大切こと~6つのポイント~

言語聴覚士は、脳卒中や脳梗塞・高次脳機能症・事故などの後遺症で失語症や言語障害などの言葉やコミュニケーションに障害を持った方や高齢者の嚥下障害を対象にリハビリを行う専門職です。言語聴覚士にとって大切な事とは何でしょうか?解説していきましょう。

■言語聴覚士に求められるスキル

1:コミュニケーション能力
目の前の患者さんに向き合い信頼関係を築くために大事なことは、コミュニケーション能力が不可欠です。実際に向き合う患者さんはいろいろな病状の方で症状も一人一人違ってきます。

リハビリを行う上でその人の評価し、個別にプログラムを作成して良い成果を目指すためにも、事前に患者さんの性格や家族構成・趣味・職歴など、病状だけでは見えてこないその人の全体像を把握することが重要です。

失語症の患者さんでしたら「この方は、何を考えて、何を訴えたいのか」を相手の表情やしぐさ・態度などから読み取るコミュニケーション能力が求められます。

2:粘り強さ
失語症や言語障害の患者さんや発達障害などで言葉が上手く発せない児童を相手にしたリハビリなどでは根気よく接することが必要となってきます。

なかなかリハビリの成果がでなくても、いろいろな手法を用いていくことが大切でしょう。そして長い目で対応していくことで信頼関係も生まれ良い成果につながることもあります。

時間をかけて行うことは患者さんにとっても焦りや精神的に不安定になることもあるでしょう。そこで現言語聴覚士は、粘り強く根気よくアプローチしていくことが重要となります。

3:洞察力と観察力
リハビリで患者さんと向き合う中で相手の変化や些細な体の動きや口元の動き・状態の変化は患者さにとっては、大きな変化なのかもしれません。

それを注意深く見て「とっさに」気づく観察力や洞察力が次の評価のプラン作成に反映されていきます。それは言語聴覚士がリハビリを続けていく中でとても重要なことです。

4:探求心と向上心
言語聴覚士になっても学ぶことは大切です。特に関わりの深い脳科学や認知科学の研究は日々進化していますので、最新の情報を学ぶため講演会や勉強会などへ参加して学ぶことで、言語聴覚士としての様々な臨床実践につながります。

5:協調性
リハビリを行う際には、医師や看護師・生活相談員・介護士・理学療法士などとの他職間での情報を共有して連携をとる場面が多々あります。

それぞれの専門職がその分野の知識や技術などをリハビリや治療に繋げていくために協力し合いチームケアに努めるためにもお互いの協調性が必要不可欠となります。

6:共感する力
病気や事故などで失語症や言語障害になった患者さんにとっては、自分の意思が上手く言葉で言えないもどかしさやストレスを抱えていることが多く、また、これまでできたことができなくなったことで、絶望感を感じている方もいることでしょう。その人たちの痛みを受けとめて優しく接し時には寄り添う気持ちが大切です。

■まとめ

1997年に誕生した言語聴覚士は理学療法士等に比べて新しくできた資格です。その資格保有者も不足しているのが現状です。

また、活躍する職場は児童から高齢者の嚥下・失語症・聴覚障害・児童発達の言葉のリハビリなどと幅広く特にコミュニケーション能力などの様々な高度なスキルが求められます。常に向上心を持って学んでいく姿勢を持ち続けることが大切です。

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