よく読まれている記事

PT

理学療法士に向いているのはどんな人?

怪我や病気などで体に障害を持つ人に対して、立つ、座る、歩くなどの基本的動作能力を改善するサポートする「理学療法士」のお仕事。どのような人がこの仕事に向いているのか?また、向いていない人はどんな人か?書いていきたいと思います。

「理学療法士」

医学的リハビリテーションの専門職で、「PT」(Physical Thrapist)とも呼ばれます。対象は、脳卒中や脊髄損傷などの中枢神経疾患や手足、脊柱の骨折、腰痛などの整形外科疾患、糖尿病内科的疾患、高齢や手術などによる体力の低下まで幅広い症状があります。

病気やけが、高齢、障害などによって運動機能が低下した患者さんに基本的動作能力の回復を目指し「運動、電気、光線、水、温熱」などを使い治療を行います。

「理学療法士に向いている人」

〇「相手を思いやる気持ち」
病気や怪我で障害を持った患者さんには、精神的な回復が追い付かないことが多々あります。その場合、リハビリに対しても消極的になったり、やる気でなかったり、思うように体が動かないことに、いら立ちを覚える患者さんもいます。

そのような状態であっても、「理学療法士」は患者さんの求めるものは何か?それを満足させるために何ができるのかを考え、持っている能力や技術を提供しなければなりません。そのためには、第一に患者さんに寄り添い、モチベーションを高め、精神的な支えになることが大事になります。気持ちを理解し、思いやりを持つこと、そうした力が必要なお仕事です。

〇「コミュニケーション能力」
日々仕事をするなか、患者さんだけではなく医療関係者との連携を取るような、様々なやり取りが必要です。基本的動作能力の回復やサポートを行っていくうえで、患者さんとそのご家族との信頼関係を作らなくてはなりません。患者さんとご家族からヒアリングをしっかりし、リハビリ計画を立てて進めていくためにはコミュニケーション能力が重要となってきます。

〇「強い心」
リハビリをする場合に、患者さん側からの拒否ということも多々あります。リハビリは、患者さんにとって、とても辛い時期があるからです。しかし、そこで止まってしまうと良くならない事を理解してもらい、時には患者さんを叱咤激励することも必要になり、嫌われる覚悟もいるのです。そんな強い心が大事なのです。

「理学療法士に向いていない人」

〇「辛抱強くない人」
患者さんは、思い通りに体が動かないなどのジレンマに苦しむことが多いため 患者さんに何を言われても辛抱強く話を聞き、理解することが求められます。辛抱強くなければ難しいでしょう。

〇「継続する力がない人」
「理学療法士」は、繊細な指先の感覚や筋肉、間接の触診技術や幅広い医療知識が求められます。一流の技術者を目指すならば、生涯を通して勉強していく継続する力が必要です。

〇「体力がない人」
患者さんに対して、治療運動や訓練をする際に適切に力を加えたり、移動するときに患者さんを支える必要があります。そのような時に、バランスを崩したりすれば危険です。患者さんを不安にさせたりしないためにも相応の体力が求められます。

まとめ

理学療法士として向いている人と向かない人を書いてきましたが、自分には何が必要か何を取り入れていけば良いか見直すことが大切です。

理学療法士としての活躍の場をお探しの際には、ふくしごとジャーナルまでお気軽にお問い合わせください。

理学療法士にとって大切なことは?

正規の教育を受けて、資格を取得していることはもちろんですが、それ以外にも大切なことはいくつもあります。今回は、理学療法士にとって大切なことを3つお伝えします。既に実践しているという方もいるかもしれませんが、そういう方もおさらいのつもりでお付き合いいただければと思います。

まずは自分自身が健康であることが大切

風邪やインフルエンザの流行のニュースが世間を騒がせていますが、自分は大丈夫と思っていないでしょうか。疲れて体力が低下しているとき、人は病気に掛かり易くなります。

自分自身の体調を管理し、常にベストなコンディションでいることを意識することができなくては、患者さんに迷惑と心配を掛けてしまいます。基本的なことですが、手洗いとうがいを徹底して、罹患しない様心掛けましょう。

もちろん体調を崩さないことが一番なのですが、万が一体調を崩してしまったときは、無理をして患者さんにうつさない様にしましょう。その為にも、日頃から職場の人間関係を大切にし、お互いにカバー出来る体制をつくっておきましょう。

夜更かしなどをして寝不足で出勤、集中力が無くなってヒヤリハットなどということにならない様、普段からプロ意識を持ち、人一倍、節度を持って行動しましょう。常にエネルギーに満ち溢れている人からは、自然と笑みがこぼれます。患者さんも親しみを抱いてくれることでしょう。

相手を理解しようとする姿勢が大切

理学療法を必要とする理由は、人それぞれ異なります。生まれつき障害を持っている方、事故に遭ってケガを負った方、歳を取って身体機能が衰えた方、いろいろな人と向き合うのが理学療法士というお仕事です。

自分の身体が思うように動かないことに対して、憤りを感じたり、哀しい気持ちになったりする患者さんもいることでしょう。一人一人の患者さんの気持ちを理解しようと努めれば、きっと心を開いて、あなたのことを信頼してくれることでしょう。

コミュニケーション能力が大切

理学療法士に限ったことではありませんが、コミュニケーション能力は社会人にとって必須のスキルです。医療・介護の現場で働く以上、チームプレーは必要不可欠となります。患者さんとのコミュニケーションももちろん大事ですが、共に働く仲間とのコミュニケーションも同じくらい重要です。

医療・介護現場で働く仲間の間で充分コミュニケーションが取れていないと、患者さんに安心して貰うことが難しくなります。職員同士がコミュニケーションを取り合い、雰囲気の良い環境づくりを心掛ければ、きっと患者さんも安心して身を任せてくれるでしょう。

まとめ

今回お伝えした3つのことは、いずれも理学療法士にとって必要不可欠なことです。
既に実践しているという人も、どうか初心を忘れず、志を高く持ち続けて下さいね。

理学療法士としての活躍の場をお探しの際には、ふくしごとジャーナルまでお気軽にお問い合わせ下さい。

理学療法士の臨床実習の内容と心得

「理学療法士」とは、高齢者や怪我や病気などで人体の機能障害を持つ人や障害の発生が予測される人に対して、日常生活においての「運動能力回復」「基本動作(座る・立つ・歩くなど)」維持、障害の悪化予防のため医師の指示の元、物理的な治療で医学的リハビリテーションを行う専門職です。今回は、この「理学療法士」の「臨床実習」とはなにをするのか、や臨床実習前の心得についてみていきましょう。

理学療法士の臨床実習とはなにか

「理学療法士」の養成校では、講義だけでなく必ず「臨床実習」がカリキュラムに組み込まれています。「臨床実習」では、実際に病院や施設において患者さんを担当し、「理学療法治療」の訓練を実践します。

1年次は、医学や理学療法の基礎知識を学ぶことが最優先となるため、臨床実習は一般的にはまりませんが、現場見学をかねた短期の実習が行われることもあります。年次が上がるごとに専門的な実習内容となっていきます。

最高学年になると4週間~8週間と長い時間をかけて、実習が実施され現場の「理学療法士」のもとで、それまで得た知識を生かしながら実践していくことになります。

臨床実習の内容

●「臨床見学実習」
現場で活躍している理学療法士の仕事を間近で見学し、仕事内容などを学びます。患者さんの脈拍や血圧測定などの計測を行い、患者さんとの接し方など基本的なマナーなどを身につけます。

●「検査測定実習」
患者さんの疾患に対するいろいろな測定や検査の方法を学びます。患者さんに合わせたプログラムを立案するために、正確な技術の修得をめざします。

●「臨床評価実習」
患者さんを測定・検査し、リハビリプログラムを作成します。問診を通して患者さんが希望するもの、将来について考察します。患者さんとのコミュニケーションを通して、個々に合わせたプログラムを考えます。

●「臨床総合実習Ⅰ・Ⅱ」
問診、検査、測定の技術を駆使し、担当する患者さんのリハビリプログラムを立案します。立案したプログラムを実施し、日々の変化を確認しながらプログラムを調整していきます。長期実習が2回実施され、総合的な実践力を身につけます。

臨床実習の心得

〇「実習先の特徴をとらえる」
実習先には、いろいろな医療施設があると思います。「急性期」と「回復期」など大きく異なる病院などでは、指導者の視点などがかなり違ってきます。「急性期」の場合は、機能面を重視するため回転よく知識の習得を求められるかもしれません。

また、「回復期」では同じ患者さんと長く接していくことになるため、知識よりもコミュニケーションを重視することもあります。このことから、実習先の特徴を把握しておきましょう。

〇「マナーを身につける」
臨床実習では、理学療法士としての実践的な技術や能力を習得することが大きな目的ですが、それと同じように大事な目的として、「社会人としてのマナー」を身につけることが必要になってきます。

実習先は、資格を取得後に就職することになる環境と最も近い環境となります。実習において、社会人として当たり前の行動をはじめ、目上の人との接し方など社会に出ても恥ずかしい思いをしなくてすむようにマナーを学ぶことはとても大事なことです。

まとめ

臨床実習に対して、不安を持っている方も多いと思います。しかし、誰にでも不安はつきものです。実習先ではただやるだけでよいという意識ではなく、なぜ理学療法士になろうと思ったのか?どんな理学療法士になりたいのか?初心に返って考えることも大切です。

 
理学療法士としての活躍の場をお探しの際には、ふくしごとジャーナルまでお気軽にお問い合わせください。

理学療法士が運動学実習について実践から学ぶ

「運動学」は理学療法士や作業療法士を目指す為に必要な専門基礎分野なので、十分な理解が必要になってきます。今回は、理学療法士が運動学実習について実践から学ぶ事について紹介しましょう。

運動学とは何でしょう

物体の運動のみを記述する方法を論ずる事にことにより、学問の分野として「運動学」を学びます。関節ごとに構造を理解していく上で、筋や靱帯の動きや関節包や関節構造が関節運動をどのように制御しているかを学んでいきます。

運動学的知見を、研究結果に裏付けられる事で実践によって学んでいく事になるのです。
また、「解剖学」は理学療法士や作業療法士だけでなく、すべての医療職にとって必要な基礎科目になっています。身体の動きを理解する「運動学」はそれを参考にして、専門性を高める事で必要不可欠な授業なのです。

各関節の制御機構や関節にかかるストレスの関係性や、関節の動的制御を担う筋の役割について学ぶには、歩行分析や姿勢分析など多くの研究成果から導き出される為に、実習におけるたくさんのデータを記録する事で「運動学」における、患者に対しての評価や治療につながっていくものです。

「運動学」のなかでも各関節の知識は重要な項目なので、セラピストにとっては欠かせないのです。各関節の構造を知る事で、受動的制御を学んだり能動的制御を学んだりします。

関節の「運動学」と機能障害に関する豊富な知識によって、理学療法や作業療法の基盤を築いていく事になるのです。

実習から学ぶ事

運動学実習では、「動作分析」や「呼吸の状態」と「代謝の様子」を実践していき、記録して評価を行い治療法について考えていきます。「バランス」や「歩行」と「ダンベルを使った動き」などのデータを取っていきます。

「姿勢制御のグループ」による実験では、三角形の機器を使用して前後左右による体重の移動で、どの様に変化するのかを調べて行きます。細い板の上に乗る事で、バランスを取る測定を行います。目を開けた状態や目を閉じた状態での測定を、乗る板の幅を変化させる事など、いろいろな状況での情報を記録していきます。

「歩行分析のグループ」では専用のマーカーを人体に装着することで、三次元動作解析装置がパソコンにより解析を行う事で、データを取得していきます。歩行時の身体の動きが、動作解析をしていきます。歩行条件を間接の角度を変えたり、歩行スピードを変えたりして計測していきます。

「筋電図のグループ」は、体の正確な位置に機器を取り付けて行く事で、正確なデータを取得します。ここでは「運動学」だけではなく、「解剖学」による知識も必要となります。筋肉の名称による役割や特定する位置関係を把握する事です。

実験にはダンベルを使用します。ダンベルを持った状態で角度を変えて行き、筋肉の状態を測定して行くのです。

まとめ

「運動学」の実践には、基礎学習である「解剖学」や「生理学」が知識として関わってきますので、実践学習には必要不可欠な学問なのです。「運動学」の記録を取る事で、患者の理療につながって行く重要な学習となっています。基礎となる学問を学ぶ事で、専門的な知識を蓄積できるのです。

理学療法士として活躍の場をお探しの方は「ふくしごとジャーナル」までお気軽にご連絡ください。

理学療法士の物理療法について

病気や事故などで身体に障がいや不自由を抱えたとき、また高齢になり身体機能が低下したとき、リハビリテーションでお世話になるのが「理学療法士」の資格を持つ専門職です。「理学療法士」は運動療法と物理療法で身体能力の向上を図っていきます。その中の物理療法について説明していきたいと思います。

物理療法とは?

「理学療法」ともいい、物理的なエネルギーを利用する医療で、その方法には「光線療法、温熱療法、水治療法、電気療法、超短波療法、気候療法」などがあります。それぞれどういった治療法なのか?何に効くのか?を説明していきたいと思います。

光線療法

太陽光線や人工的な光線(赤外線、紫外線)を身体の外から照射して、行う治療法です。皮膚病や佝僂病(くるびょう)などに有効です。「赤外線療法」は凍瘡や凍傷に効果があり、「紫外線療法」は乾癬、尋常性白斑などに効果があります。

温熱療法

患部を温め新陳代謝を促し老廃物を除去し、血流やリンパの流れを良くする治療法です。血流が増えることで、細胞が弛緩し痛みが和らぐ効果があります。また、がん細胞が熱に弱いことから、がんの治療法としても近年注目を集めています。

水治療法

冷水・温水・蒸気の刺激を利用する治療法です。温水を使う「温熱療法」、冷水を使う「寒冷療法」などがあります。また、水の浮力を利用する水中訓練なども「水治療法」に含まれます。一般的な全身浴、半身浴、足浴などは神経痛、精神障害などの治療に有効です。

電気療法

電気を利用する治療法で、熱や振動などを利用します。低周波電流を用いるものは、末梢神経性麻痺、末梢循環障害などに効果があります。温浴と併用される水電気浴は、電極の陽極は刺激状態の神経を鎮静化させ、陰極は麻痺部の興奮性を高めます。神経痛、筋肉痛、神経麻痺などに効果があります。

超短波療法

超短波を患部に照射して、発生する温熱によって治療する方法です。神経疾患、関節炎などに効果があります。

気候療法

気候の良い所に転地して病気の治療や病後の保養などをする療法です。高山気候は貧血、肺結核などに効果があり、海岸気候はアレルギー性疾患、リウマチ性疾患、佝僂病(くるびょう)などに効果があります。

まとめ

理学療法士は医師の指示のもとに、それぞれの患者さんの状態を観て、学んできた技術や知識を総動員して、運動療法や物理療法といったメニューを組み、一人一人に合ったリハビリテーションを行います。それは、決して業務だからではなく、常に想っているからです。
患者さんがその人らしく生きるためにと。

理学療法士としての活躍の場をお探しの際には、ふくしごとジャーナルまでお気軽にお問い合わせください。

言語聴覚士を目指した動機とは?

現在、学生さんで将来の進路で「言語聴覚士」を目指そうか悩んでいる方も多いのではなないでしょうか?また、学生に限らず選択肢の一つとして「言語聴覚士」を目指そうと思っている方もいることでしょう。今回は、「言語聴覚士」の仕事の内容について、また「言語聴覚士」を目指した動機や理由などについて紹介したいと思います。

言語聴覚士とは?

「言語聴覚士」は、病気やケガなどで「話す・聞く(言語や聴覚)」や高齢者の認知症などが原因で「食べる(摂食・嚥下)」または、児童・言葉の発達障害などのリハビリを専門におこなう専門職です。

言語聴覚士の現状とは?

リハビリ専門の3職種の中でも、理学療法士や作業療法士に約30年遅れて誕生した「言語聴覚士」ですが、リハビリ職全体で約133,000人のうち約14,000人と、まだまだ国家資格保有者が全体の1割と少ないこともあって、きわめて需要性が高い資格ともいえるでしょう。

言語聴覚士になった動機

【理由1】人の役に立ち・やりがいのある仕事だと思ったから
「本人さんだけでなくその家族からも感謝され、みんなを笑顔にすることができる。」
社会復帰に向けてリハビリをおこない、患者さんの障害に改善がみられたときにやりがいを感じることができるでしょう。

【理由2】家族がお世話になったから
自分の家族・祖父や祖母が脳血管障害などで倒れて、「言語障害」や「嚥下障害」になり身内のリハビリに立ちあう機会があり、自分も「言語聴覚士」になりたいと思った方も多いと思います。また、中には、自分自身が幼少のころ「吃音」や「言葉の発達障害」でお世話になった経験から「言語聴覚士」を目指した方もいます。

【理由3】安定した仕事だと思ったから
「国家資格なので安定的な収入が望めるだけでなく、将来的に長期で働くことができる。」

【理由4】自分のライフスタイルにあわせて仕事ができる
「自分のライフスタイルにあわせた働きかたができるので魅力を感じた。」
医療関係・介護施設・児童施設などで働く場合、ほとんどの施設などの日勤業務で残業がなく、女性の場合ですと子育てと両立が可能です。

【理由5】安定した仕事だと思ったから
「国家資格なので安定的な収入が望めるだけでなく将来的に長期で働くことも可能だと思った。」

まとめ

言語聴覚士が誕生して約20年とその歴史は浅く、臨床経験を積むためにほとんどが医療機関で就職していますが、しかしここ最近では病院やクリニックの求人が少なく、なかなか就職が難しい状況にあります。今後は高齢者の増加が予想されているため、介護施設での需要が見込まれます。「言語聴覚士」は、資格保有者が少ないため人材不足という現状があります。なので、まだまだ伸びしろがある国家資格といえるでしょう。

言語聴覚士としての活躍の場をお探しの際には、ふくしごとジャーナルまでお気軽にお問い合わせください。

パラリンピック間近! 障害者スポーツに欠かせない 理学療法士の将来性を考える

2020年には東京オリンピックが開催され、その後パラリンピックが行われます。障害者スポーツの普及は著しく、機能回復への訓練というよりもスポーツ競技として行われるようになってきました。今回は、理学療法士とパラリンピックについて調べていきましょう。

理学療法士

理学療法士は医療従事者の一員であり、作業療法士 (OT)、言語聴覚士 (ST)、視能訓練士 (ORT) と共に、リハビリテーション専門職と称される国家資格です。理学療法は身体に障がいのある方に、治療体操や運動を行なう診療の補助業務です。加齢、事故などによる身体機能障害からの回復目的のトレーニングを行ない、脳卒中で後遺症のある者、運動能力の遅れがみられる新生児、循環器・呼吸器・内科・難病疾患を持つ人に、医師の指示により動作能力の回復を図ることを目的に、運動療法や物理療法を行うことです。

増加する理学療法士の需要

平成22年の日本理学療法士協会社会局調査報告書によれば、理学療法士の求人倍率は2005年から2010年までに3倍以上に推移しています。国家試験の合格者数や診療報酬改定などによって求人倍率の変動はありますが、理学療法士は多くの求人があり就職しやすい状況になっています。
2017年の調査では今後成長する職業として、医療や介護分野で欠かすことのできないものであると挙げられています。21世紀がAIやロボット時代と言われている中で、理学療法士の仕事を代替えすることは難しいとされています。理学療法士は将来的に安定しています。

主な就職先として、医療機関や介護施設で就職することが可能です。医療や介護において、リハビリテーションや理学療法士の仕事がなくなることはありません。対象世代が後期高齢者となって行くことで、医療や介護の必要性が大幅に増加しています。理学療法士の需要はさらに増える事でしょう。

パラリンピックとは

パラリンピックは、障がいのあるアスリートが出場できる国際競技大会です。夏季大会と冬季大会があり、オリンピックの開催年に同じ都市・同じ会場で行われます。1948年ロンドンオリンピックに合わせて、ルードウィヒ・グットマン医師が車いすの障害者によるアーチェリー大会を英国ストーク・マンデビル病院で開催したのが、パラリンピックの起源になっています。

パラリンピックという名称は、1964年の東京大会の際に使われるようになりました。もともと下半身不随の障害者による大会を原点としていたことから、下半身不随、両下半身の麻痺のことを「パラプレジア」と言い、「パラプレジア」の「パラ」とオリンピックの造語で「パラリンピック」という名称として名前が生まれました。

1988年のソウル大会で、正式な名称として国際オリンピック委員会(IOC)が承認しました。半身不随以外の障害者も大会に出場するようになったことから、今ではPara(沿う、並行)とオリンピックを組み合わせたもう一つのオリンピックという意味になっています。

パラリンピックの競技種目

障害者のある選手が行う競技となると、運動量が激しいものはあまりないと考えてしまいがちですが、中には車いすや専用マシンを操作して行う競技もあり、パラリンピックで行われる競技種目はオリンピックとほとんど変わりはありません。陸上、水泳はもちろん、柔道、卓球、フェンシングなどオリンピックと同じ競技が開催され、障がい者選手が繰り広げるプレースタイルが楽しめます。

陸上競技は、1960年の第1回ローマパラリンピックから行われています。100メートル競走やリレーなどのように競技場のトラックで行われる種目、走り幅跳びや砲丸投げなどのようにフィールドで行われる種目、マラソンのようにロード(道路を使用)の種目があります。2012年のロンドンパラリンピックでは、トラック種目で男女15種目、フィールド種目で男女12種目、男女マラソンの29種目の競技で行われています。

パラリンピックへの期待理学療法士の役割

下半身不随の障害者(脊髄損傷者)に対するリハビリテーションに、スポーツとして体力・健康回復の練習やトレーニング行ったことで、競技力向上、精神力の強化、仲間意識が生まれるなど、課題を克服したときの達成感による効果で障がい者の自立や社会参加につながりました。

パラリンピックで多くの障がい者にスポーツが支持され、障がいの種類、競技数、参加国数及び参加選手数が増加し、2020年に開催される東京パラリンピック競技大会には22競技4350人と170以上の国が参加するとされています。車いす障害者の選手で始まったパラリンピックは、切断、脳性まひや知的障がいの選手も含まれていくとともに、その競技性は回を重ねるたびに高くなってきました。

2001年にオリンピックとパラリンピック委員会が、オリンピック時にパラリンピック開催が記された合意文書が交わされたことで、パラリンピック主催国が、選手強化を実施し強豪国のメダル集中化が顕著になっています。 パラリンピックが大きく発展してきた背景には、理学療法士のかかわる内容が大きくあげられます。

一つが、先天性の障がい児の療育や事故後の障害者に対する身体運動の日常化であり、動きの習得と継続を支援することによって、人生に好影響があると考えられています。

二つ目に、パラリンピックスポーツの基盤であるクラス分けです。障害による筋力や可動域、中枢神経系障害運動の協調性を診断して、これを基にした競技力の区分であり医学的な資質が要求されます。

三つ目は、障害者スポーツ特有の車いすや義足などの使用で、その用具は日々進歩しています。特にスポーツ用義足は、男子走り幅跳びで8m24cmを記録するなど、オリンピックと比較しても劣らないものとなっています。スポーツ用義足は、選手の筋力や跳躍による強度形状の工夫、練習時のソケット部分改良など必要が生じます。このような、医学的資質要素を理学療法士は、スポーツを通して障がい者の社会参加や自立の支援を行う分野は幅広いと言えます。

2020年東京大会の成功を実現していくためには、大会組織委員会、東京都、行政、スポーツ界、財界が一丸となって全体で取り組んでいくことが必要不可欠です。 東京大会開催を契機に、障害者スポーツの普及と高齢化社会を迎えている現状も踏まえたうえで、ハード・ソフト面のバリアフリー化を推進していくことが重要です。

障害者スポーツ普及には、理学療法士が果たす役割は非常に大きいと考えられます。障がい者がリハビリを超えて、スポーツを行うきっかけを社会全体で生み出していかなければなりません。理学療法士の障がい者に対する直接指導はもちろんのこと、社会全体に広く共有されるような仕組みができればと考えます。

まとめ

高齢者の増加に伴って、介護分野における理学療法士の需要が増加することは間違いなく、老人保健施設や通所リハビリテーションの求人数は増加しています。医師や看護師の不足、医療費・介護費の削減背景から、訪問看護やリハビリテーション事業における理学療法士の必要性が増えてきています。

医療・介護の分野の外、スポーツ分野で活躍する理学療法士も多くなっています。最近は健常者の健康意識が高まり、フィットネスジムやトレーニングジムなどにおいて、理学療法士が必要とされています。実力のある理学療法士はすでにプロスポーツ界で活躍して、トップアスリートのサポートを行なっています。東京オリンピック・パラリンピックを控え、アスリートのサポートが行なえる優秀な理学療法士が重宝されています。

理学療法士としての活躍の場をお探しの際には、ふくしごとジャーナルまでお気軽にお問い合わせください。

医療・福祉・介護現場で活躍する理学療法士

理学療法士は医師の指示を受けて、身体に障害のある方に対して機能回復のために、運動療法や物理療法を用いて、日常生活がおこなえるように身体の基本動作訓練をして、改善を図る目的で治療をおこないます。
今回は、理学療法士の活躍する現場について考察していきましょう。

■医療機関
理学療法士の多くは、医療機関や病院、クリニックで働いています。病気や事故・脳血管障害で身体に障害がある方に対して、機能回善や維持を目的にリハビリテーション(以下リハビリという)が必要になってきます。

2016年の調べでは、約7割の方が医療機関で勤務されていました。その理由は、急性期から慢性期までといろいろな患者さんに接することで、さまざまな豊富な知識と経験を積むことができるからです。

■介護保険施設
病院やクリニックを退院し、病状が安定している要介護者が、リハビリを目的に入所する介護老人保健施設や自宅で可能な限り、自立した生活を送るために訓練をおこない、日帰りで通う通所リハビリやなどがあります。
また、高齢者の自宅を訪問して、住宅改修や福祉用具のアドバイスなどもおこないます。

■福祉施設
身体障がい者が入所している者療養施設や、社会生活支援の訓練をおこなう身体障がい者福祉センターでは、障害を持った子供が入所する児童福祉施設などでリハビリをおこないます。

■リハビリのステージ(段階)
病気やケガ・脳血管障害で身体に障害が出た場合、早期からリハビリをおこなうのですが、一般的に大きく分けて3つの段階に分類されます。

◎急性期リハビリ
おおむね発症から、患者さんの状態を見て、数日から1ヶ月くらいの期間でおこないます。
急性期リハビリの目的は、発症前の状態までの回復よりも、廃用症候群(生活不活発病)の予防や軽減にあります。また、長期の寝たきりによる床ずれ(褥瘡)の予防も重要となってきます。

◎回復期リハビリ
回復期には、集中的にリハビリをおこなうことで、機能が低下した身体の能力を回復するため、日常生活で必要な機能動作の改善を図り、社会復帰や寝たきりの防止などを目的にリハビリをおこないます。急性期リハビリで治療を受けて、発症から1~2ヶ月で病状が安定した時期を回復期といいます。

◎慢性リハビリ
急性期・回復期のリハビリでは、身体機能の回復を目的としていたが、慢性期では生活を維持や向上ができるように、生活の質(QOL)を目的におこなうリハビリで「維持期」とも呼ばれています。

■まとめ
理学療法士の活躍する職場は、いろいろあります。最近では、高齢者の増加と共に介護施設などで、ニーズが高まってきています。これからの課題としては、介護・福祉・医療の分野で、経験と知識・技術をより高度なリハビリとして提供することが、重要となってくることでしょう。

理学療法士としての活躍の場をお探しの際には、ふくしごとジャーナルまでお気軽にお問い合わせください。

理学療法士が行うリハビリでの動作分析

スポーツやリハビリの分野で、身体動作を計測し解析することを、総称して「動作解析=動作分析」と言います。では、リハビリの分野で理学療法士が行う動作分析とは何かを考察していきましょう。

■理学療法士とは?

国家資格であるリハビリを専門に行う理学療法士は、英語表記でいうと”Physical Therapist”略して(PT)とよばれています。病気やケガ・脳血管障害などで、身体機能に障害を持った方を対象に、自立した生活が送れるように回復・維持を目的にリハビリを行う専門職です。

■リハビリの理学療法とは?

理学療法士は様々な疾患やケガ、高齢者などの運動機能の低下した状態やまたは機能低下の予防の方に対しても、「運動療法」「温熱療法」「電気治療」などの物理的な療法を用いて、維持・改善を目的に行われる治療法です。

■リハビリで行う理学療法の対象とは

理学療法士が対象とするリハビリの対象を、以下で紹介しましょう。

・膝痛、腰痛、腱の断裂や切断、損傷、骨折などのスポーツ障害の整形外科疾患
・慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患や肺機能低下
・心筋梗塞などの心疾患、糖尿病などの内科的疾患、脳梗塞やくも膜下出血などの血管疾患
・病気やケガでの入院や手術後、療養後などの体力低下、運動機能の低下
・高齢者の生活不活性病(廃用性症候群)などの、運動機能の低下
・脂質異常、高血糖、高血圧などのメタボリックシンドロームの予防や運動指導
・高齢者の要介護予防のための運動療法

■動作分析とは?

最新科学の進歩により、スポーツの分野でも運動スキルを評価して、アスリートのパフォーマンスをより向上するために、ビデオカメラでのモーションキャプチャーを使い、人間の効率的な動きの研究が進んでいます。
一方、リハビリの分野では三次元動作解析装置や筋電計などの機器を用いて、筋肉の緊張力を使い関節を動かします。

理学療法士が行う動作解析とは、人の動きや運動を捉えるために動きを細分化して、「動作解析」「運動分析」「運動解析」し、その動きのメカニズムを化学的に解明するために行われることです。

■障害者の場合動作分析を通したリハビリ

例えば、歩行するという動作は立つことから始まり、筋肉や骨盤・関節の柔軟性、膝や足首など、それぞれの動作が連動してバランス感覚をとりながら歩行が可能となります。

また、片麻痺の方でしたら上記の一連動作が困難なため、障害や運動能力の程度を動作分析で評価して、最初は筋力をつける訓練やバランス感覚を養うために補装具を着用して、理学療法士が介助しながら平行棒歩行を行います。歩行動作が改善されてくると、次の段階では四点歩行器などでのリハビリを行います。

■まとめ

人本来の動きの原理を理解するために、動作解析が大切になってきます。スポーツ障害や高齢者などの障害の度合いを評価し、リハビリの計画プランを立てるためにも、障害を持った人の動作分析がとても重要となるでしょう。

理学療法士としての活躍の場をお探しの際には、ふくしごとジャーナルまでお気軽にお問い合わせください。

理学療法士が行う運動療法とは?

理学療法士は、病気・ケガ・脳卒中などで障害や身体機能が低下した患者に対して、運動療法・温熱療法・電気刺激療法などの、リハビリテーション(以下リハビリと言う)を行う専門職です。今回は、リハビリで理学療法士が行う運動療法について考察してみましょう。

■運動療法とは?

理学療法士が行う運動療法は、基本動作能力の回復や維持を目的に行われるリハビリです。
例えば、日常生活動作(座る・立つ・歩く)などの基本的な動作が障害などによって、運動機能の低下をきたした際に、個人に応じてストレッチや関節可動域訓練・筋力強化訓練・バランス感覚の訓練・歩行訓練などを行います。

■理学療法士が行う運動療法

関節可動域訓練・筋力強化訓練等とは?

①関節可動域訓練
関節可動域訓練には利用者が自ら行う方法と、理学療法士が行う方法の二通りあります。麻痺のある側の手足は、動かさないと硬くなることで拘縮する(筋肉や腱が縮む)ことになります。

生活をする上で手上肢が拘縮すると、衣服の着脱が困難であったり、足(下肢)が拘縮すると歩行が困難になったりして、日常生活に不自由をきたします。それを回復・維持するために手足を動かしたりする動作訓練をして、関節や筋肉の拘縮予防を目的に関節可動域の訓練を行います。    

②筋力の強化(徒手抵抗練習)
筋力が弱くなっていて自分で十分に動かせない場合には、理学療法士が筋力の低下した体の部分(手や足)などに、直接手で抵抗や負荷を加えて行う筋力の強化(徒手抵抗練習)を介助しながら行います。

また、リハビリで筋力の改善がみられた場合には、重りを利用し負荷をかけての筋力強化練習に進んでいきます。筋力の増強練習は、各個人の筋力の状態に応じた練習法で行われます。

③バランス感覚の訓練
日常生活で姿勢を保持することは、基本動作でとても大切なことです。体位変換(寝返り)・座位保持などのバランス感覚をとるための筋力強化訓練を行います。

④歩行訓練
それぞれの個人の下肢(足)の運動機能やバランス感覚に応じて、理学療法士が介助をしながら、その人の機能の状態に合わせて、平行棒での歩行練習や杖歩行訓練(松葉杖・四点杖など)、階段昇降訓練を行います。

リハビリや自力での歩行が可能な場合には、歩行練習の指導を行います。また義肢装具士や医師と連携をとって、補装具作りの支援なども行います。

⑤痛みの軽減
ストレッチなどで、筋肉の緊張をほぐすことにより血流改善し、痛みの緩和や軽減をはかることで原因となっている要因の除去を促します。

■まとめ

いかがでしたか?今回は、理学療法士が行う運動療法についてみてきました。様々な理由で体に障害をもって運動機能が失われたり、または心身機能が低下した場合、早めにリハビリ(急性期リハビリ)を行うことで、改善することが期待されますので、あきらめずに続けることが重要でしょう。

理学療法士としての活躍の場をお探しの際には、ふくしごとジャーナルまでお気軽にお問い合わせください。