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介護福祉士の特定処遇改善加算の要件

2019年10月に消費税が8%から10%に引き上げられますが、これに伴いその消費税増収の財源をもとに、「特定処遇改善加算」が創設されました。そこで、特定処遇改善加算とはどのようなものでしょうか?その新たに創設される加算について考察してみました。

特定処遇改善加算とは

消費税増税から1,000億円が公費から充てられて、「特定処遇加改善算」が創設されました。それに伴い、離職率の高い介護の現場で公費を使い、人材不足を解消しようと改善するための取り組です。

特定処遇改善加算の内容

①月額8万円以上の「特定処遇改善加算費」は、事業所単位に1人以上必要です。
②「勤続10年」でなくても、各事業所で柔軟に対応して決めてよいことになります。
③各事業所に勤続10年の介護福祉士がいなくても、リーダー的役割などの要件を満たせば「特定処遇改善加算」を柔軟に対応できるようになりました。
④「特定処遇改善加算」の請求については、都道府県知事や市町村長などに対して「処遇改善計画書」を提出する必要があります。

※事業所によっては、「特定処遇改善加算」の要件は「勤続10年」「介護福祉士」がいない場合でも、技能や経験などの一定の要件を満たしていれば申請できるよう、緩和措置が設けられています。

勤続10年の考え方

基本的には10年の介護現場での技能や経験を蓄えた介護福祉士とは、介護の現場で介護福祉士の資格を保有していて、10年以上の実務経験があることが条件です。ですが、上記で説明した通り、必ずしも「10年の実務経験の介護福祉士」ではない場合もあり「特定処遇改善加算」の決定は事業所裁量となっています。

勤続10年とは、1事業所だけでなくても加算が申請できる

1つの事業所だけでなく、数か所の介護事業所を回った経験がある介護士などが、指導ができリーダー的な役割を担ってきた場合も、10年の実務経験を満たしていることにより「特定処遇改善加算」の対象となります。

特定処遇改善加算と年収の目安

事業所側の裁量において、介護福祉士の国家資格を保有していて、現場での技能や知識がありリーダー的役割を担うことができる者に対して、給料に月額8万円が「特定価処遇改善加算」としてついて、年収も全産業の平均値である440万円なるように引き上げて、同水準にすることを目的としています。(役職者は除く)

まとめ

現在の介護業界の人材不足は深刻です。国はあらゆる施策を実行して、人材不足の解消に取り組んでいますが、「特定処遇改善加算」の対象者は事業所から1人以上と限られた人材のみが給料アップにつながります。今回の「特例処遇改善加算」もその一手ですが、介護業界全体の賃金の底上げも視野に入れた、介護職全体のモチベーションアップにつながる政策が望まれることでしょう。

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社会福祉士の合格者数は? ~国家試験の難易度!~

「社会福祉士」は、福祉に関する専門的な知識と技術を備えた人材として、「身体・精神・経済的」に、ハンディキャップのある人達からの相談や日常生活の支援と解決が主な仕事です。今回は、「社会福祉士」について調べていきましょう。

社会福祉士になるには

福祉、医療サービス提供において「身体、精神、環境」で日常生活に支障のある方へ助言や指導相談員として支援出来る仕事をするには、社会福祉士の国家試験に合格する必要があり、「社会福祉士」と名乗るには社会福祉士国家資格を取得しなければなれません。

社会福祉士の受験資格

社会福祉士の試験を受験する資格は

・4年制の大学で指定科目を修めて卒業した人
・2年制又は3年制の学校で指定科目を修めた後、指定施設で2年又は1年以上相談援助の業
 務に従事した人
・社会福祉士短期養成施設6カ月以上を卒業、修了した人
・社会福祉士一般養成施設1年以上を卒業、修了した人

が受験資格を持つ事が出来ます。

社会福祉士の試験内容

福祉士国家試験の試験内容は

・人体の構造と機能および疾病
・心理学理論と心理的支援
・社会理論と社会システム
・現代社会と福祉
・地域福祉の理論と方法
・福祉行財政と福祉計画
・社会保障
・障害者に対する支援と障害者自立支援制度(障害者や高齢者支援に関わる法制度)
・低所得者に対する支援と生活保護制度(生活保護、ホームレス対策)
・保健医療サービス(医療保険制度の概要、診療報酬制度)
・権利擁護と成年後見制度(憲法、民法、行政法の概要と実際)
・社会調査の基礎(社会調査や統計に関する手法、活用方法)
・相談援助の基盤と専門職
・相談援助の理論と方法
・福祉サービスの組織と経営(福祉サービス提供組織の経営方法)
・高齢者に対する支援と介護保険制度(介護予防、ケア)
・児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度(児童や家庭の諸問題と社会福祉士の関わりについて)
・就労支援サービス(雇用動向や政策、就労支援の実際)、更生保護制度(更正保護制度、医療観察制度と社会福祉士の関わり)

試験時間が午前中2時間15分・午後1時間45分となり、試験問題数は150問です。以上の18科目から構成されています。

社会福祉士国家試験の受験者数と合格率

過去10年の年度別受験者数と合格率は

20年度 46,099人 29.1%
21年度 43,631人 27.5%
22年度 43,568人 28.1%
23年度 42,882人 26.3%
24年度 42,841人 18.8%
25年度 45,578人 27.5%
26年度 45,187人 27.0%
27年度 44,764人 26.2%
28年度 45,849人 25.8%
29年度 43,937人 30.2%

社会福祉士国家試験の受験者数を、42,000人~45,000人前後で変遷しています。平成29年度の受験者数は、前年より若干減少の43,937人となっています。

平成29年度社会福祉士国家試験合格者数

合格率男女比率

男女別合格者数は「男性4,220人、女性7,608人」で、比率にすると「男性35.7%、女性64.3%」となっています。

受験資格別合格者数

受験資格別の合格者数は、福祉系大学等卒業者が6,710人、養成施設卒業者は5,118人となっています。

年齢別合格者数

年齢別合格者数は、30歳以下が5,607人で最も多く、続いて41歳〜50歳の2,150人となっています。31歳〜40歳では2,393人、51歳〜60歳では1,309人、61歳以上では369人です。

まとめ

「社会福祉士」は、将来性の高い資格で福祉に関する専門的な人材として、活動分野は年々広く期待されています。注目が高まると、試験合格の難易度が今後高まることが考えられます。第29回社会福祉士国家試験では受験者数が43,937人、合格者数11,828人、合格率30.2%の結果です。受験者数に対して、合格者数は半分以下と合格率が低く相当な難易度だと思われます。

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言語聴覚士になるために~臨床実習の前に用意することとは?~

一般的に病院や施設を訪問し実践的な技術を身に着ける、「言語聴覚士」を志す上で不可欠となるのが臨床実習です。実習に対しての目標や事前に用意することなどを調べていきたいと思います。

臨床実習の心構え

言語聴覚士の臨床実習への共通認識として、目的を把握することで事前の心構えとなり、重要になっています。医療や福祉施設での言語聴覚士が、実際に活躍をすることで専門家としての知識や技術を学修することが、臨床実習の目的になるわけです。技術を身につけていく実践的かつ、貴重な時間になるわけです。

臨床実習で学ぶ

患者さんの病歴や障がい歴を調べて記入、観察内容を適切な表現で記録することや、検査結果の解釈、患者さんの評価を報告であったり、評価に基づいた治療方法を考える、患者さんにあった訓練を適切に実施するなどを学んでいきます。

予習は忘れずに事前におこなう

実習中に、今まで座学だけでは体験したことがない実践的な内容などを、臨床実習では学修することができます。そのため、想定外の出来事に柔軟な対応をして、冷静に指導者に質問をする必要があります。事前の予習が大事で学修してきたことは、基礎知識となりかならず役に立ちます。予習などをして臨床実習に関わっていくことが、望ましいのです。

臨床実習内容3種類とは?

基本の臨床実習には3種類あり、「見学」・「評価」・「総合」の3項目になります。

「見学実習」

言語聴覚士と関連職種の職務の様子などを、実際の病院や福祉施設などで見学します。基本的な姿勢を、現場の雰囲気を実際に体験し身につける事が目的となっています。

「評価実習」

言語聴覚療法評価や検査、検査結果分析などを実際の患者さんに対して実施し、訓練計画の作成を行います。

「総合実習」

患者に対しての接し方や基本姿勢、言語聴覚療法評価と検査、結果分析、訓練計画の構想と実施、ケースレポート作成などの総合的な実習になります。また、言語聴覚士としての実践的な技術を、関連する職種との連携を経験することにより身に着けます。

まとめ

臨床実習は言語聴覚士になるためには不可欠となり、座学だけでは学修できない実践的な技術を将来に役立てられるよう身に着けましょう。

言語聴覚士としての技術を活かせる場をお探しの際には、お気軽にふくしごとジャーナルまでお問い合わせください。

「社会福祉士国家試験」の合格ライン(基準)はどれぐらい?

「社会福祉士国家試験」の合格率は約30パーセントと、決して高くはありません。では、合格ライン(基準)は、どのくらいなのでしょうか。事前に内容を知ることで、試験の対策も大きく違ってくると思います。では、みていきましょう。

「社会福祉士国家試験」の合格ライン(基準)

合格基準の内容

以下の2つの条件をクリアした者が、合格となります。

1.試験の総合点(150点)に対し、60%(90点)以上であること。(1問1点)
合格基準点は、問題の難易度によってかわります。

2.「18科目群」の全科目、で最低1点は正解すること。
ただし、試験科目の一部免除を受けた者(※)は、「7科目群」すべてにおいて得点があること。(総得点67点)

※「社会福祉士および介護福祉士法施行規則第5条の2」による規定
精神保健福祉が社会福祉士の資格を取得する場合、申請により社会福祉士試験の科目のうち
「社会福祉原論」、「社会保障論」、「公的扶助論」、「地域福祉論」、「心理学」、「社会学」、「法学・医学一般」の「8科目」を免除する。

「18科目群」とは

〇「人体の構造と機能及び疾病」
〇「心理学理論と心理的支援」
〇「社会理論と社会システム」
〇「現代社会と福祉」
〇「地域福祉の理論と方法」
〇「福祉行財政と福祉計画」
〇「社会保障」
〇「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」
〇「低所得者に対する支援と生活保護制度」
〇「保険医療サービス」
〇「権利擁護と成年後見制度」
〇「社会調査の基礎」
〇「相談援助の基盤と専門職」
〇「相談援助の理論と方法」
〇「福祉サービスの組織と経営」
〇「高齢者に対する支援と介護保険制度」
〇「児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度」
〇「就労支援サービス・更生保護制度」
 

過去の合格基準点

・84点 / 150点 第26回(平成25年度) 
・88点 / 150点 第27回(平成年26度)
・88点 / 150点 第28回(平成年27度)
・86点 / 150点 第29回(平成年28度)
・99点 / 150点 第30回(平成年29度)
・89点 / 150点 第31回(平成年30度)

合格基準点は「総合点の60%ぐらいで、問題の難易度によって補正される」とあるのですが、31回の試験では、合格基準点は89点でした。総合点の60%は90点になるので調整がマイナス1点になっています。難易度によっては、補正が十分に考えられるので最低でも90点はとれるようにする必要があります。

まとめ

社会福祉士試験で合格するためには、合格ライン(基準)の「18科目群」全科目で、最低でも1点は正解することをクリアすればいいということです。まんべんなく、1点をとるということは 問題を解く時間の配分も必要になってきます。わかる問題から解いていき、すべての問題に時間を回せるように、1問につき1分半ぐらいで解答できるとよいでしょう。

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保健師の国家試験について

今回は保健師の国家試験について考えていこうと思います。それに伴い、まずは保健師とはどういう仕事なのか?保健師を目指すためには、どういう道を選べばよいのか?また関連職種にはどういったものがあるのかを紹介していきます。

保健師の仕事とは

保健師の仕事は、地域住民の子どもから大人・高齢者・難病・障がい者など、幅広い年齢層の問題を抱えた方々と関わり、それぞれの人々の生活の質の向上や、病気の予防、健康維持などの支援を※「公衆衛生看護」の知識と技術を駆使して行います。

また、感染症が発生したときや災害時の住民の健康管理、近年では介護や虐待の疑いがある家庭への訪問・相談など、地域住民が暮らしやすい町づくりのために活躍の場を広げています。

※「公衆衛生看護」とは健康や不健康を問わず、集団や個人の健康生活の保持や増進、健康への回復を援助する目的の介護の専門分野です。

保健師を目指すには

保健師を目指すには大きく分けて2つのルートがあります。

1つ目は、保健師・看護師統合カリキュラムがある大学や4年制専門学校を出て、保健師国家試験・看護師国家試験のダブル受験をする方法です。この場合、保健師国家試験に合格しても看護師国家試験に不合格の場合は、保健師免許を取得することはできません。

2つ目は、看護師養成課程のある3年制短期大学・専門学校を出て看護師国家試験を受験し、まず看護師免許を取得します。その後、保健師養成学校に1年通うか保健師養成課程のある看護系大学の3年次に編入し、卒業とともに保健師国家試験の受験資格を得て、保健師国家試験に合格するルートがあります。

そして、どちらの場合も国、県、市区町村の保健所や保険センターで働く場合には、国家公務員試験や地方公務員試験に合格しなければなりません。

関連職種には何がある?

「保健師」の関連職種として挙げられるのは「助産師」でしょう。助産師も看護師免許が必要です。「保健師」は関わる人の幅が広いのに対し、助産師の仕事は妊産婦、乳幼児などの
ケアに特化した内容になります。

次に挙げられるのは「ケアマネージャー」です。看護師・社会福祉士などの資格があり、かつ5年以上、900日以上の実務経験があれば受験できます。「ケアマネージャー」の仕事には介護と医療を繋げる役割もありますし、地域の介護サービスの充実のためにも重要な仕事といえるでしょう。

もう一つ挙げられるのは「学校保健師」です。「学校保健師」とはいわゆる「保健の先生」
で、養護教諭がこれにあたります。養護教諭になるには保健師プラス養護教諭二種の免許が必要です。この免許は通信課程で取得する方法もあります。

まとめ

「保健師」の国家試験や関連職種について書いてきましたが、保健師も助産師もケアマネージャーも養護教諭も、すべて人に関わる仕事です。人と真摯に向き合う姿勢も大切になってくることでしょう。それと多くの試験を受験することになります。体調管理はもちろん、計画的に学習を進めることも重要になるかもしれません。たゆまぬ努力をすることと人を思いやる優しい気持ちが「保健師」になる最も大切な資格なのかもしれませんね。

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言語聴覚士の手話でコミュニケーションアップにつながる

「言語聴覚士」は言語障害や聴覚障害の患者さんのリハビリをおこなう専門職ですが、言葉や耳の聞こえない患者さんとリハビリをする上で、意思の疎通をとるための手段は欠かせません。今回は、「言語聴覚士」と「手話」やその他のコミュニケーションの方法について考察していきましょう

手話とは

手話とは、耳や口が不自由な聴覚障害者や言語障害者に対して、その他に手話以外にも身振りや手まねや手の位置、身振り、手の動き、手の形などを用いて、意味や言葉を伝える非言語のコミュニケーション手段です。

言語聴覚士にとって手話は必須なの?

言語聴覚士の養成校などでは、学習カリキュラムで2時間の手話を学びますが、それは基本的なもので本格的に手話を習得したいと思っていたら、自分で手話教室に通い検定を受けなければいけません。

手話以外の手段

〇触る・筆談
相手の手のひらにカタカナやひらがな、または漢字などを一字ずつ書いておこなったり、伝言板などを利用した筆談なども交えておこなうと効果的です。

〇弱視手話
視力が低下していたり視野が狭いといった弱視の方には、話し手と相手の距離を調整して手の動きの幅を調整して、こちらの手話を目で読み取りやすくする工夫が必要です。また、照明や陽の光などの光源がまぶしくて見えにくい場合がありますので、光や照明の位置や方向について配慮する必要があります。

〇点字筆記
点字を読むことができる場合、点字を読み取ることでお互いにコミュニケーションをとることができます。最近では、コンピューターのディスプレイと接続して、タイピングすると音声出力するものが、タブレット端末でできるようになり大変便利になりなりました。

手話が必要な理由?

これまで手話やその他の意思の疎通をとるための手段として、筆談や身振り手振り、点字などの方法を紹介してきましたが、患者さんとコミュニケーションをとるためには、言語聴覚士が自ら手話通訳を使えて習得すれば、リハビリをおこなう際にスムーズに意思の疎通が可能となります。また、相手との信頼関係もできることでしょう。

まとめ

言語聴覚士が手話を習得するメリットは、言語障害の方の初回面談などで相手の状態把握が分かりやすいだけでなく、今後のリハビリにおいて患者さんとの意思の疎通が容易にできたりリハビリもうまくいくことが望めます。言語聴覚士がコミュニケーション能力の手段として手話を習得することは、言語機能のリハビリにおいてはとても有意義だと考えます。

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グループワークと社会福祉士

社会福祉士のみならず、グループワークは一般企業でも研修などでもよくおこなわれるコミュニケーション力を高めるための実習であったり、2~3名の少人数から10名の大人数でも行ったりします。今回は、社会福祉士とグループワークの関りについて考察してみましょう。

グループワークとは

与えられたテーマに沿って、グループ形式でそのテーマについて参加者全員でディスカッションをおこない、課題の解決方法を発表することです。

どのような時グループワークを行うの

例えば、一人では解決が難しい事例に対してはグループワークという手法が有効的です。皆の意見を聞きながら、他職種とも連携をとりながら問題解決の糸口を探っていきます。基本的に、グループワークは様々な場面で活用されていて問題解決のためにおこなったり、またはコミュニケーション力を学ぶためにも多く活用されています

グループワークの進め方

①グループワークを進行していく上で大切なことは、話し合いの司会やリーダー(役職に関係なく)と議事録をとるための書記などを決めて、あらかじめ時間を設定して時間内に終わるようにすることが重要です。

②司会進行するリーダーは、グループワークに参加しているメンバーが意見を出しやすいように場を和ませます。それでも意見が出ない場合は、指名して答えやすい質問をしたりして発言を促し、できるだけすべての意見を引き出すことが大切です。

③課題となっている議題に対して、何が問題なのかの評価をして課題解決のための方法を皆で導き出していきます。

介護の現場での困難事例をグループワークを通して解決した事例

私が介護職として勤めていた時の現場で、社会福祉士の相談員が中心となり、グループワークを行い、課題に対して実際に決まったことを書いてみました。

【課題】Aさんは毎日のように自宅へ帰りたいと訴えて、玄関前のイスに座っている

【解決策】グループワークで決まったこと
①業務で担当を決めて毎日常にAさんの側につく、どうしても離れないといけない場合は別の職員と交換してその場を離れる。
②散歩などや話し合いを多く持つことで、帰宅要求を和らげるようにする。
③できるだけ集団・個別レクへの参加を促す(無理強いはしない)。

まとめ

グループワークは様々な場面で必要です。課題解決のためには、社会福祉士以外にも他の専門分野の意見も必要になることでしょう。社会福祉士はいろいろな対象者や困難事例に対処しなければいけないため、問題を解決するためにはグループワークが重要となってくるでしょう。

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理学療法士と医療行為とは?

医療行為は本来医師に認められた行為ですが、とても線引きが難しく医療の現場や介護の現場において迷うことが多いのではないでしょうか。今回は、リハビリを専門に行う「理学療法士が行える医療行為」について解説していきましょう。

理学療法士とは

理学療法士は医療機関や介護福祉施設などで、身体に障害のある人に対して、医師の指示を受けて機能回復を目的にした運動法や物理療法などのリハビリを行い、日常生活に必要な基本動作を目指して機能回復や維持を行う専門職です。

医療行為とはどのようなことでしょうか?

医師法第17条で定められた、医師・歯科医師の指示を受けた看護師・助産師などの医療従事者のみが行うことが認められている患者に対する治療や処置で、医学的な技術や判断がないと人体に危害を及ぼすような危険がある行為をいいます。

医療行為ではないもの

①耳垢を取り除くこと(耳垢の閉塞の場合を除く)
②ストマのパウチにたまった排泄物を、交換したり捨てること(肌に装着したパウチの交換は除く)
③自己導尿を補助するためのカテーテルの準備及び利用者の体位保持などの補助をすること
④ディスポーザブルグリセリン(グリセリン浣腸薬・市販)を用いること
⑤爪切り。爪のまわりに異常や炎症や化膿もなく、本人の容態が安定している場合のみ(糖尿病の疾患で病状が安定していない場合は不可)
⑥内服薬。内服介助袋に一包化されているのに限定
⑦座薬の挿入や点鼻薬の噴霧介助
⑧目薬をさすこと
⑨湿布薬を塗布すること
⑩褥そうの処置を除く軟膏の塗布
⑪わきの下や耳での体温測定
⑫自動血圧計を使った血圧測定
⑬入院の必要のない方のパルスオキシメーターの使用
⑭すり傷・切り傷や・火傷などの応急処置での汚染したガーゼの交換
⑮口腔ケア。日常的な口腔内の「清掃・清拭」。歯ブラシ・綿棒・巻き綿子などを利用して歯・口腔粘膜・舌などに付着している汚れを取り除き清潔を保つ(重度の歯周病がないこと)

理学療法士のリハビリの重要性

介護施設などでは高齢や認知症の進行で、身体機能の低下した人などのリハビリをおこないます。リハビリは病気が発症した際、早めに行うことが後々、麻痺などの後遺症の軽減や改善に効果があるといわれています。ですから、理学療法士の行う早期のリハビリはとても重要となります。

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保健師の専門性と役割

保健師は地域に密着した予防保健を目的に、現代社会が抱える少子高齢化・貧困化・メンタルヘルスなどに対して、個別やその家族を相談・指導を通して支援する専門職です。今回は、保健師の専門性について考察してみました。

保健師とは

〇地域に暮らす児童や・障がい児・障がい者・高齢者やさまざまな問題を抱えた人々の本人やその家族を支援していきます。

〇出産・育児や子供の発育状況や母親の子育て支援や相談などもおこないます。

〇集団健診をおいては、生活習慣病の生活指導や健康指導・相談などをおこなうことで特定健診の促進活動・重症化の予防なども行います。

保健師役割とは?

〇保健師の仕事は、地域の健康予防のため健康に問題のある家庭を訪問し、情報収集をおこない状態を把握して改善・解決策を検討していきます。

〇問題解決のためには、地域住民や地域の保健予防を目的とした地域住民との関係を構築することが訪問活動をしていく上で大切となります。

〇また住民との対話を重視し交流を持ちながら、地域に暮らす人々の生活指導や健康指導をおこないます。

〇病気や生活習慣病が重度化しない前に、本人や家族と相談しながら医療機関やさまざまな機関と連携を図り予防に繋げていくことも重要な役割です。

保健師が関わる問題

〇保健師が対象とする問題を下記にて紹介しましょう。
・出産後のうつ支援
・子育て支援
・発達障害児支援
・生活習慣病予防と重症化予防対策
・特定健診補助
・特定保健指導
・健康危機管理体制の強化作り
・児童虐待予防対策
・自殺予防対策
・メンタルヘルス対策
・自死遺族支援
・地域・職域連携
・精神障がい者支援
・介護予防対策
・認知症高齢者対策
・地域包括ケアシステムの推進活動

上記で紹介したものは、日頃保健師が対応しているさまざまな問題です。これらからも分るように保健師が抱える対象者や問題は多岐にわたっています。

保健師の専門性とは?

保健師の専門性とは、個別に地域を回り自宅訪問をすることからコミュニケーション力が求められることはもちろんのこと、それ以外にもいろいろな問題を抱えている方の相談や指導を通して、その根底にあるものを考えていきます。

地域の人的資源・社会資源(フォーマルサービス)を作り出し活用することで、地域に根差した活動や民生委員の協力を得て、地域のネットワーク作りや社会参加の場を積極的に作っていく体制作りも保健師の重要な仕事となります。

まとめ

保健師の仕事の対象者はとても多岐にわたり、一人で対応するには限界があることでしょう。それらの課題解決に向けては、さまざまな職種や関係部署・関係機関との連携が重要となってくるのです。

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介護福祉士になるには ~文理選択について~

介護福祉士を目指している学生さんの中には文系・理系どちらを選択すればよいのか悩んでいる方もいるかと思います。また介護福祉士から更なるステップアップを目指すにはどちらが有利なのか?かみ砕いて説明していきたいと思います。

介護福祉士の仕事とは?

一般的に介護福祉士の仕事とは食事介助・入浴介助・排泄介助、そういったものを想像する方が殆どではないでしょうか?確かに介護福祉士ならばどれもできて当たり前の基礎介助です。これらの技術やテクニックは理系的といえるでしょう。

しかしながら介護福祉士の仕事はそれだけではありません。自宅で介護をするご家族様や介護現場のヘルパーさんなどに対する助言・アドバイスもそのひとつです。また現場のリーダー的存在として、利用者様から頼られる存在としてのコミュニケーション能力なども身につけておかなければなりません。このコミュニケーション能力は文系的といえるでしょう。

介護福祉士に求められる能力

介護福祉士に限らず福祉の仕事は対人間なので、論理的でない或いは効率的でない場面が多く出てきます。その時に重要な能力として求められるのはやはり「傾聴する姿勢」やコミュニケーション能力でしょう。如何に利用者様の意思をくみとり如何に介護者の意見を伝えていくか?そういった能力も求められてきます。これもやはり文系的といえるでしょう。

また技術的な面でいえば、ボディメカニクスや施設での大人数の介護業務などは合理性や効率性などの理系的なものも必要な能力として求められてきます。

この非効率性、効率性ふたつの相反する能力の調和を図りバランスを保つ能力も必要な能力といえるでしょう。言い換えれば文系的な能力を発揮する場面、理系的な能力を発揮する場面の状況判断やバランス感覚も必要なものになるでしょう。

更なるステップアップのために

介護福祉士として経験を積むと次第にステップアップの道を探し始めるでしょう。例えば現場で必要とされる相談員業務は社会福祉主事という任用資格が必要になってきます。大学で資格を取る方法や仕事をしながら通信課程での資格取得の方法もあります。

その履修科目の範囲は社会福祉だけでなく法学、経済学、心理学、社会学、医学一般まで多岐にわたります。またケアマネージャーの試験範囲は介護保険制度の知識や保健医療サービスの知識などが問われます。社会福祉主事、ケアマネージャーともにどちらかというと文系の要素が強いといえます。

一方、理学療法士などにステップアップしたい場合は理系の要素が必須ですし、将来
福祉業界の経営にも興味があるのなら数字に強い理系の要素は必要になるでしょう。

まとめ

基本的に福祉系4年制大学は文系の要素が強いようですし介護現場で求められる能力も
文系的な要素が強いといえるでしょう。文系・理系、迷われている皆さんは文系を選択
してまず間違いはないでしょう。

ですが介護現場で理系的な要素はまったくいらないかといえば、先ほど書いたように決
してそうではありません。理系を選んだからといって介護福祉士になれないということ
はありません。むしろ理系を選び文系の勉強もバランスよくこなすというほうが理想的
かもしれません。

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