介護職と聞くと、女性のイメージが強いという方も多くおられるのではないでしょうか。
ネットに表示されている介護資格の広告なども女性が多いですし、実際に施設などに出向いても、女性の介護職員が目立つということもあると思います。
では、実際のところ男女比はどのようになっているのか、見ていきたいと思います。
介護職には女性が多い
厚生労働省が発表している資料の中から、介護職の男女比を調べてみました。
○訪問介護職員(ホームヘルパー)
女性84.0% 男性16.0%
○福祉施設介護職員
女性69.1% 男性30.9%
参考:厚生労働省「平成21年賃金構造基本統計調査」
平成21年度の調べによりますと、介護職の男女比は上記のようになっています。
訪問介護職員は女性が多くなっていますが、介護施設では男性も少なくないことが分かります。
介護職=女性というイメージは、少しずつ変わってきているということになります。
どうして女性の方が多いのか
介護職に女性の方が多い理由には、様々なものがあります。
代表的な例を挙げれば、女性の方が掃除・洗濯・調理などの面において仕事を行いやすいということや、排泄介助などに抵抗が薄いというような点があります。
特に、上記のように訪問介護の分野で女性が圧倒的に多いのは、家事などの介助も多いということが関係しています。
ただ、今では男性の中にも掃除や洗濯、調理などが得意・好きという方もおられるため、あまり具体的な理由にはならなくなっているとも言えます。
金銭面などが理由である場合も多いのですが、高齢者の方々が好きだという男性からとても人気の高い職業にもなっています。
男性の採用も積極的に行われています
今はまだ女性の介護職員が多いのですが、男性の採用を積極的に行っている企業もとても多くなっています。
男性を積極的に採用している理由としては、以下のようなものがあります。
・体格の大きな利用者様の移乗介助が行いやすい
・同性介護を重視している企業が増えている
・男性が居ることで女性特有の職場の雰囲気を変えることが出来る
男性職員がいると、女性だけではどうにもならない場合にも頼れる存在となりますので、いざ介護職員として働くことになれば、かなり大きなやりがいを感じることが出来るはずです。
前回までのトピックス
資格なし・未経験でも介護職に就くことはできる?
介護職の服装や身だしなみについて
介護職員の人手不足-介護現場の現状-