介護の仕事の覚え方

介護の仕事をするにあたり、まず覚えるべきことは、施設の場合は入居者様の名前と居室の場所から覚えることがおすすめです。
経験上の話で、多少変な感じがあるかもしれませんが、居室と名前を覚えることがおすすめとなる理由をご説明していきます。

まず、入居者様の居室にはそれぞれ何かしらの匂いがあります。
例えば、体臭やお花の匂い、小さな仏壇を置いている方の場合には、お線香のような香りがすることもあります。
居室の入り口には名前が書かれていることが多く、居室の匂いと名前を一致させることで、入居されている方の顔も自然と覚えられるようになります。

入居者様の名前と居室を覚えれば、仕事のスケジュールに入っている排泄介助や入浴介助、食事の声掛けなどスムーズに行えるようになります。
さらに名前と顔が一致するようになれば、会話も捗りますし、入居者様とのお話も弾みますよね。
入居者様の数が1フロア20人以上となっている施設の場合、「○○様の居室の右に・・・」などの表現でスタッフ同士が連絡をとることもありますので、そのような際にもスムーズに動くことが出来ます。

スタッフの名前を覚える

一緒に働くことになるスタッフの名前も早めに覚えることをおすすめします。
同じ入浴介助でも、スタッフ一人で見守りを行う場合と、スタッフ二人で介助を行う場合など、それぞれの入居者様によって介助方法と人数が異なります。
一緒に介助に入るスタッフの名前を知らなくては、質問することも気が引けますし、万が一の際にスムーズに対処することが難しくなってしまいます。

スタッフの名前を覚える際には、エプロンなどに名札がついている施設の場合、その名札と顔が一致するように特徴などを覚えます。
勤務表などにしか名前がない場合、そのスタッフと話をした際に自分でこっそりメモをとる(個人名が外に出ないように、施設内に置いておくメモ帳にすること)などして、特徴を覚えるようにしましょう。

技術と知識はその施設のものを学ぶ

介護の資格を取得してから現場に出る方の場合、技術と知識はある程度研修で習ったという方が多いと思います。
ただ、それだけの知識と技術では、実際の介護現場では通用しないこともあります。
特に、介護技術に関しては、それぞれの施設によって多少違いがあることが多く、同じおむつ交換でもやり方が違っていたりします。

研修で学んだことはもちろん基礎中の基礎で大切なことなのですが、出来ればその施設のやり方を早めに身につけるようにしましょう。
自分の休憩時間中でも、ベテランの方がおむつ交換をされる場合には、入居者様とスタッフに許可をとり、見せてもらうことも大切です。

もちろん、入職してからある程度教えてもらうことは出来ますが、何しろ人手不足となっている施設が多いため、あまりじっくり習うことは出来ない場合もあります。
自分から行動を起こし、積極的に覚えるようにしていきましょう。

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